北大祭
北大祭(ほくだいさい)は例年6月上旬に開催される大学祭。
概要編集
「北大祭」は楡陵祭・獣医学祭・工学祭・医学展・歯学祭・薬学祭・理学祭・農学祭・IFF・文系祭の10の学部祭を総称したものを指す。主催は北海道大学と北大祭全学実行委員会の共催である。運営は北大祭事務局が主体で行っている。
日程は例年6月の第1金曜日から数えて3日間開催となっており、年度によってはYOSAKOIソーラン祭りや札幌医科大学・天使大学の学祭と重複する事がある。第58回までは4日間開催であった。また、現在は21:00まで夜間の活動が可能だが、かつてはオールナイト営業が行われていた。
2007年に、公式キャラクターふっとう君が制定された。
例年、「学生主体」「地域貢献」「交流の場」の北大祭の3つの理念の下で開催される。ただし、これらとは異なる理念が採択されたことがある(第53回、第66回など)。
北大祭事務局は例年Twitter上でハッシュタグを利用したプロモーションを行っており、例えば2019年度は「#夕見子に教えたい北大祭」というハッシュタグの使用が推奨されていた。
平時は8~10万人の動員を集める道内屈指のイベントで開催日は常時混雑する。混雑が最も激しいのは、北大ダンパが開催され道内外からコスプレイヤーが大挙して来場する土曜日の午後である。
開催結果編集
年 | 回 | 開催日数 | テーマ | 来場者数 | 構成学部祭数 | 目玉企画 | 模擬店グランプリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2007年 | 49回 | 4日間 | 札幌沸騰 | ||||
2008年 | 50回 | 4日間 | 半世紀の軌跡 | 8 | 再生可能容器初導入 | ||
2009年 | 51回 | 4日間 | 10 | 工学祭、文系長屋祭初開催 | |||
2010年 | 52回 | 4日間 | 彩 -いろどり- | 9 | 北大新発見!!トレジャーハント | ||
2011年 | 53回 | 4日間 | 結 -むすび- | 10 | 特別公開講義(鈴木章名誉教授) | ||
2012年 | 54回 | 4日間 | 和 -なごみ- | 10 | ユニークドライブ~北大生が行く北海道レンタカーの旅~ | ||
2013年 | 55回 | 4日間 | 咲 -さく- | 9 | 大野池ライトアップ初開催 | ||
2014年 | 56回 | 4日間 | ひだまり | お化け屋敷初開催 | |||
2015年 | 57回 | 4日間 | 踏み出す。 | 9万人 | 10 | フォトコンテスト初開催 | |
2016年 | 58回 | 4日間 | 今年の北大祭は出席点あります。 | 10万人 | 10 | 北大祭×流れ星お笑いライブ | 法学部知的財産法ゼミ「めんちかちゅ」 |
2017年 | 59回 | 3日間 | 北大SAI沸騰 | 8万人 | 10 | 北大祭SPECIAL NIGHT STAGE
There There Theres×喃語 |
法学部知的財産法ゼミ「めんちかちゅ」 |
2018年 | 60回 | 3日間 | 還暦~新たな一歩~ | 9万人 | 10 | キャンパスで!なんかやったRadio(乃木坂46) | 法学部知的財産法ゼミ「めんちかちゅ」 |
2019年 | 61回 | 3日間 | +1(プラスワン) | 10万人 | 9 | 北大祭SPECIAL STAGE「なつぞら」夕見子がやってくる! | 法学部知的財産法ゼミ「めんちかちゅ」 |
2020年 | 62回 | (中止) | #北大discover | (中止) | (中止) | (中止) | (中止) |
2021年 | 63回 | 2日間 | Blue Ocean | (無観客) | 10 | 特別対談 斉田季実治x北大お天気愛好会「ほっきかい」 | (実施せず) |
2022年 | 64回 | 3日間 | RESTART | 2万5千人 | 10 | SHAPELESS ROCK LiVES | 法学部知的財産法ゼミ「めんちかちゅ」 |
2023年 | 65回 | 3日間 | MOBILIS | 6万2千人 | 10 | WONDER*WHITEが北大でライブするよ!! | 法学部知的財産法ゼミ「めんちかちゅ」 |
2024年 | 66回 | 3日間 | GRANDE | 10 | 対談 小泉悠×藤村忠寿 |
※第64回の来場者数減少理由(コロナ禍の完全予約制のため)
楡陵祭編集
楡陵祭は総合教育部祭の位置付けで北大祭中最大規模の学部祭であり、1年生は全クラスがメインストリート上に模擬店を出す。また、高等教育推進機構周辺でのステージ発表やクラーク会館での演奏会や展示企画も楡陵祭企画である。
1年生クラス枠以外の楡陵祭の模擬店出店可否は4月中旬に確定するが、近年、各サークル団体の楡陵祭に向けた人材集めや出店準備が早期化し、サークルの一部は前年11月には既に始動している。また、出店費用の捻出にクラウドファンディングを用いるサークルも現れたが、一番最初にクラウドファンディングを実施したサークルでは、12万円の目標に対し5500円しか集まらず、クラウドファンディングは失敗した。
著名な模擬店編集
- 広島県人会 : 広島風お好み焼きを出店。
- 福岡県人会 : 博多・長浜ラーメンを出店。
- パパス : カーリングサークルによる出店。カーリングのメッカであるオホーツクの北見市常呂町のカフェで実際のメニューにある流氷ソーダを提供。
- かえる屋さん : カエルの丸焼きを提供。味は鶏ササミ肉、または白身魚の肉と形容される。
- めんちかちゅ : 法学部知財ゼミによる出店。模擬店グランプリ連覇記録を伸ばしている。
- しんしあ : メイド喫茶サークルによるメイド喫茶。ブーム期には整理券が配布される程の行列となった。2013年にサークル解散。
- 北大美女図鑑 : 2019年初出店。他大学では東京大学五月祭・駒場祭での『東大美女図鑑』(現在はプリズマに改名)などがある。
- 北大短角牛を応援し隊!:2023年初出店。北大短角牛の牛串が初めて北大祭で販売された。開店即完売が続く人気模擬店となった。
1年目クラス模擬店編集
入学式前のクラスオリエンテーションで選出した楡陵祭スタッフを中心に入学早々の短期間で模擬店出店の準備が行われる。
楡陵祭は多数の模擬店が乱立しているので宣伝が必要不可欠であり、1年目クラス模擬店の宣伝のため、約半数のクラスはSNS上でクラス模擬店宣伝アカウントを開設し、模擬店の情報提供を行っている[1]。かつては匿名質問サービス「質問箱」を設置し質問に答えるクラスもあった。昨今のTwitter改悪のため、2023年はTwitterではなくInstagram上で宣伝アカウントを作るクラスが増加、2024年はInstagramが主流となっている。
2018年度は1年目クラス模擬店約10店舗を対象としたスタンプラリー企画「1年生コラボ企画」が行われた。
2022年以降、1年生は2クラス合同での出店となる。
出店クラス向けのアドバイスとして、北大祭の直前に第2回クラスアワーが開催されるが、クラス担任に模擬店の進捗状況の報告を兼ねたPRをすると、担任が研究室のメンバーを率いて模擬店に遊びに来て、商品を沢山買ってくれることだろう。
また北大祭事務局は、1年生クラス団体にGW期間中での商品の試作を推奨している。メニュー変更申請の締切がGW明け直後のため、GW期間中に試作を済ませていないと締切に間に合わないからである。
模擬店ガイド(旧Nire Pepper)編集
模擬店で使える割引クーポン冊子。注文時にクーポンを見せると割引が受けられる。一部「じゃんけんに勝てば割引」等の条件付き割引がある。ただし、必ずしも全ての模擬店が参加しているとは限らない。冊子は電子化され、北大祭公式ホームページで配布される。
ただし、模擬店の中には模擬店ガイドとは別に独自でTwitterのリツイート割引を行っている店もあり、リツイート割引の方が安い場合もある。また、後述する学術クーポンの割引の方が安い場合もある。模擬店ガイドの割引とリツイート割引との併用は殆どの店で不可、模擬店ガイドの割引と学術クーポンの併用は不可である。
学術クーポン編集
2023年度からの取組。公開講義や模擬実験などのアカデミック企画の参加者に、全模擬店で使用できる割引クーポンが1枚配布される。
模擬店グランプリ編集
来場者による模擬店の人気投票。投票方法は年度により異なるが、基本的にLINEを使う。楡陵祭以外の各祭の模擬店も模擬店グランプリに参加しているが、上位受賞団体はほぼ楡陵祭の模擬店が占めている。
グランプリは長年に渡り、法学部知的財産法ゼミ「めんちかちゅ」が連覇している。
基本的に屋外全模擬店が参加しているが、2023年からフードを提供しない模擬店(射的や実験体験)は対象外となった。また学外からの模擬店も対象外である。
投票特典として、指定の投票画面を提示することにより景品がもらえる。ただし、景品は早い者勝ちで数に限りがあるため、おおむね2日目の午前中までに投票を済ませないと景品がなくなるので要注意である。
ELM STAGE FESTIVAL編集
高等教育推進機構周辺でのステージ発表。第64回から、旧Nire Rock Festivalと旧サークル発表が統合された。
ROCK STAGE(旧Nire Rock Festival)編集
学内外のバンドによるステージ。近年はバンド以外に地下アイドルの出演が増加している。会場は体育館横円形ステージをバンド仕様に設営した屋外ステージである。かつては体育館内で行われたことがある。
PERFORMANCE STAGE(旧サークル発表)編集
学内外の文化系サークルによる屋外ステージでの発表。発表時間の多くはアカペラサークルのNoSeRAとダンスサークルのJunctionによって占められる。他に、縁、民研わだち、北大書道部、Sapporo Parkour Krew、リコーダーアンサンブル、奇術研究会、落語研究会、ミュージカルサークルハルニレ、アイドル研究会等が参加している。
年度によってはイチョウ並木横に北12条ステージが設置されることがあり、YOSAKOIソーラン祭りとの日程重複のため高機構横は使えず北12条ステージのみで開催される年度がある。
ENTERTAINMENT STAGE編集
上記2つの枠組みに入らない、クイズやのど自慢などの事務局企画。2023年は実施しない。
Clark Area(旧Clark Festival)編集
平成期に「Clark Festival」として行われていた、クラーク会館での演奏会や展示企画が2024年から復活する。屋外模擬店や高機構での屋内企画との重複出展は認めない。飲食物の提供は茶道研究会のお点前を除き不可である。
Clark Festival時代は北大公認の音楽系サークルによる演奏会で、リコーダーアンサンブル、交響楽団、合唱団等が参加していた。年度によって音楽系以外の文化系サークルの実演も行われていた。通常は総合博物館で開催される公開講座のバイオミメティクス・市民セミナーがこの枠で開催されたことがある。
戦後期は「洋樂音樂會」の名称で行われていた。
楡陵祭マジック編集
以下の3つの意味で使われる。どの意味かは文脈に依る。
以下の動画は2番目の意味での楡陵祭マジックの関連動画である。
ファイアトルネード編集
2018年楡陵祭で、基礎クラス1年生のトルネードポテトの模擬店でボヤが発生した。詳細は楡陵祭ファイヤートルネード事件を参照のこと。 当該模擬店は出店停止の処分を受けた他、令和元年度以降防災基準の強化がなされる事になった。
楡陵祭にまつわる問題編集
前身の教養祭の頃からの北大文化の一つにツケがある。これは、模擬店で買い物をするときに出店団体のメンバーの名前を言って「ツケで」と申し出れば、購入者に代金を請求せずにそのメンバーに後日代金を請求するシステムである。しかし、多数の購入者がいた場合に多額の代金を請求されるケースや、見ず知らずの人がツケを利用してタダで飲食するという問題が以前から存在する。北大祭事務局や北大当局はツケを禁止しているが、ツケによるトラブルは現在も後を絶たない。
模擬店で得た利益の使途は各出店団体の自由である。均等割り等の公平な利益の分配方法をとる出店団体が多いが、1年生クラスの模擬店の一部で、実行委員の主観と偏見で傾斜をつけて利益配分するクラスがあることが暴露され、Twitterで批難の対象となっている。
北大祭期間中合宿を行い1年生の参加を必須としている部活・サークルがあり、そのようなサークルに入ると1年生が楡陵祭に参加できなくなる。
大学院生が企画責任者を務める出店団体では、研究や出張で多忙な院生もおり、研究の時間を削っての週1回以上の会議への出席が重荷になるケースがある。
準備期間中、企画責任者が逃げ出したり入院したりし、団体に迷惑をかけることがある。
模擬店のPRは各出店団体間で温度差がある。熱心な団体は複数のSNSで宣伝アカウントを開設する他、コミュニティFMラジオに出演してのPRや、取り扱う商品の地元の業界団体に出向いてのPRや関係市長の公認を得ることを行う一方、不熱心な団体はTwitterやinstagram等の宣伝アカウント開設を行わず、また仮装行列やPRグランプリや模擬店ガイドにも参加せず、当日になって初めて存在を知られる団体もある。
IFF編集
International Food Festivalの略。
世界各国から多数の留学生が学ぶ北大の特性を活かし、本場ものの各国料理が提供される。特にスペインの巨大鍋で作るパエリアは名物模擬店である。
会場は総合博物館前である。一般人的には(特に正門からアクセスする来場者は)北大祭といえばIFFを連想する人が多い傾向にある。
IFFの企画は原則模擬店のみであるが、令和3年度のオンライン開催では、模擬店企画ができない代わりに各国の魅力を伝える動画を配信した。
文系祭編集
令和3年度から開始された、文系4学部を対象とする学部祭。かつて文系長屋祭という名称で行われた学部祭をリニューアルした。
令和6年度から企画数がパワーアップし、これまで楡陵祭屋内展示で出店していた北大の学術・文化系サークルの多くが文系祭に移行した。また、同年度より「文fes」の通称の使用を開始した他、模擬店企画を開始した。
他の学部祭とは異なり、開始当初から公開講座の「1テーマ講義」などのアカデミックな企画に特化し、子どもを対象とする企画は行わない。
当初は公式キャラクター「まにてぃー」を使用していたが、現在は使用していない。
プレ企画編集
プレ北大祭(旧出張!北大祭)編集
北大祭の約2週間前にチ・カ・ホ(札幌駅前通地下歩行空間)で開催されるプレ企画。北大祭事務局員により北大祭のPRが行われる。企画についての重大発表がこの場で行われる事が多い。2024年は実施しない。
仮装行列編集
北大祭の1週間前に開催されるプレ企画。北大生が思い思いの仮装を行い、キャンパス内から道庁赤レンガ、大通公園までのコースを練り歩き、北大に戻る。北大に戻ってから中央ローンでピクニックが行われるのが恒例である。
参加するのは殆どが1年目のクラスだが、天文同好会や鉄道研究会等のサークルでの参加もみられる。一昔前まではお金を掛けて大掛かりな仮装をする時期もあったが、現在はクラスTシャツに簡易なかぶりものでの参加が増えている。メイド服の仮装も人気が高い。北大祭でミスコンが開催される年度はミスコン参加者も仮装して行列に参加し、企画に華を添えている。参加資格は楡陵祭出店団体であるから、抽選で楡陵祭の区画に落選した団体は仮装行列にも参加不可。
コロナ禍による2020~2022年の中止を経て、2023年より復活。ただしコロナ対策のため1団体6人までの人数制限を設け、参加希望団体多数の場合出場可否は抽選による。
PRグランプリ編集
2022~2023年に行われた企画。開催2週間前に各模擬店のPR動画(2022年)・ラジオCM(2023年)を北大祭公式ホームページに掲載。投票により上位5団体が北大祭初日に行われる決勝に進出し、グランプリを争う。
主要な企画編集
現行行われていない企画については、過去に実施された北大祭の企画の項にまとめる。
2023年から、定番企画の名称が大幅に変更された。また、年齢制限を設ける企画が増加した。
オープニング企画編集
1日目の12:00から行われる。北大祭全学実行委員長の開祭宣言を皮切りに、テーマソングお披露目、PRグランプリの結果発表が行われる。
コスプレダンスパーティin北海道大学編集
工学祭の名物企画。別称は「北大ダンパ」、「ニコニコダンパ」。コスプレによるダンスパーティー。使用する楽曲は、北大ダンパのホームページにてリクエストが可能である。
本編とアフターパーティの2部構成である。アフターパーティーはすすきので行われ飲酒が可能。片方のみの参加も可能。
現在北大祭にはミスコンやメイド喫茶がなく、かわいい子を拝んだり撮影名目でかわいい子と話せる貴重な機会。
ダンスパーティーは初期や学生運動期の北大祭でも行われていた。当時のダンスパーティーはコスプレをする現行の北大ダンパとは内容が大きく異なっていた。
コロナ禍による2020~2022年の中止を経て、2023年より復活。
初開催から長らくの間、土曜日の1日開催であったが、2024年は土日の2日間開催となる。ただし、本編は2日間とも昼間開催となり日没後の開催はなくなる[2]。
かつて日没後はボーカロイド同好会による初音ミクライブがこの枠で開催されていたが、現在は楡陵祭のELM STAGE FESTIVALの枠に移行した。
近年では、ダンス・コスプレ初心者向けに、学外者による北大ダンパに向けての練習会が開催される。
有名人企画編集
他大学の学園祭では声優やお笑い芸人を呼んでのトークショーが目玉企画として行われる事が多い中、北大祭では声優やお笑い芸人の招致はほとんど行われない[3]。一方、2018年からNHKの番組に関係する有名人招致企画が継続的に開催されている。(2020年、2022年は除く。)うち、2018~19、2023年はNHK札幌放送局とのコラボ企画である。
NHKに関わる有名人招致企画編集
- 2018年…「キャンパスで!なんかやったRadio」
- 北大祭3日目の午後に乃木坂46の斉藤優里と中田花奈が来学し、ラジオの公開生放送を実施することが発表された。中田花奈は当日体調不良のため、出演者が衛藤美彩に変更された。観覧は事前申し込み制で、若干の当日券も配布された。この模様は北海道限定で生放送された。
- 2019年…「第61回北大祭SPECIAL STAGE 「なつぞら」夕見子がやってくる!」
- 北大祭2日目の午後に、NHK連続テレビ小説「なつぞら」劇中で北大に合格した夕見子役の福地桃子が来学し、トークショーを行った。観覧に際し事前申し込みは不要。また、トークショー内で質疑応答を行い、福地への質問を事前に受け付けていた。ステージではバンザイ魂、合唱団が共演した。
- 2021年…「特別対談 斉田季実治x北大お天気愛好会「ほっきかい」」
- 北大祭1日目の午後に行われる、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」劇中で気象考証担当の斉田季実治と、北大の気象サークルである北大お天気愛好会「ほっきかい」メンバーとのトークショー。オンライン開催。なお、斉田は水産学部OBである。
- 2023年…「NHK大学セミナー in 北海道大学」
- 北大祭1日目の午後に行われる、登山家でワンダーフォーゲル部OBの野村良太氏によるトークショー。観覧は事前申し込み制で、当初は申込フォームに北大の学生番号が必須であり、北大生のみを対象としていたが、後に北大生以外にも観覧枠が解放された。
NHKに無関係な有名人招致企画編集
また、北大祭事務局は北大祭 SPECIAL STAGEと称し、体育館横円形ステージにて、メジャーなアーティストを呼んで夜ライブを開催することが多い。
2017年に目玉企画として行われた、There There Theres(通称ゼアゼア)の夜ライブは大雨で地面がぬかるみとなっており、『asthma』という曲の後半で泥んこの中サークルモッシュが行われ、名演として知られている。
長らく北大祭での声優招致は行われなかったが、2024年は北大ウマ娘の会の企画でメジロブライト役の大西綺華を招致してのトークショーが行われる。
お化け屋敷編集
体育館で行われる人気企画。毎年テーマが設定される。ほとんどの年で整理券配布制となっている。
Culture & Sports Fes!(旧カルチャースクール)編集
工作教室。メニューは年度によって異なり、羊毛を使ったふっとう君のマスコット作り、ずんだ餅作り、アイヌ文化にちなんだ工作が行われる。2018年の初開催以来2年連続で「おすすめ企画」に認定された。
2023年は工作教室に加えニュースポーツ体験や北大のダンス系サークルの発表会が行われる。同年の工作教室は事前予約制である。同年から主管が北大祭事務局から社会連携サークル きづき・きずきに移管された。
ちびっこランド編集
0~12歳までの幼児や児童を対象とし、工学部噴水前で行われる企画。ストラックアウトやすごろくが好評である。年齢制限があり対象者を同伴していない中学生以上は参加できない。
スタンプラリー編集
各学部祭の建物を中心に11ヶ所のチェックポイントでスタンプを集める[4]。
コロナ禍による2020~2023年の中止を経て、2024年より復活。ただし、2024年は参加にはパンフレットの購入が必要となる。
施設公開編集
電子科学研究所、低温科学研究所、創成研究機構(触媒科学研究所)、遺伝子病制御研究所、スラブ・ユーラシア研究センター、総合博物館、FMI国際拠点、大学文書館で模擬実験や研究所公開、サイエンストーク、シールラリーを行っている。また、通常北大関係者以外の利用ができないレストランポプラが、公開日のみ一般開放される。(ちなみに、北大祭期間の土日は北大生協の学食は全て定休日である。)一部企画に事前申込制や年齢制限がある。(小学3年生以上のみ参加可など)
モザイクアート編集
来場者から写真を募り大きなモザイクアートを制作する。全学企画では2021年(アマビエになったふっとう君)を最後に行われていない。2023年は工学祭単独企画として、工学部生から服の生地と壁の写真を募り実施。
出張!金葉祭(旧金葉祭夏色ライトアップ)編集
金葉祭実行委員会による2019年以降の企画。サブタイトルは「僕、秋が待ちきれないよ」(2023年)、「揚げ!上げ!!アゲ!!!」(2024年)。例年10月に行われるイチョウ並木での夜間ライトアップを北大祭でも実施する。(1、2日目のみ)2023年度から屋台や工作教室も実施する。
北大祭大乱舞編集
YOSAKOIソーラン祭りが同時開催される年度は、高機構横特設スペースでYOSAKOIの演舞が行われる。
ラクロス集客試合編集
ラクロス部による企画。サッカー場にて行われる道内他大学との試合を公開する。
北大祭公式ショップ編集
クリアファイルやマフラータオル等の公式グッズを案内所で販売する。グッズは年度により異なる。過年度のグッズが販売される場合もある。
一万人の都ぞ弥生編集
北大祭のフィナーレを飾るのは、応援団主催による「一万人の都ぞ弥生」である。檄文披露の後、校歌「永遠の幸」、明治45年度恵迪寮歌「都ぞ弥生」をフルコーラス歌う。その後ストームが行われ、3日間の学祭の全日程が終了する。最終日の夜までに撤収が完了し、翌日からは平常授業に戻る。
企画名の「一万人の~」の由来は北大の学部生の人数である。実際の参加者は1万人に満たない。
他大学の大学祭のフィナーレでは委員長が登場し、号泣しながら思いの丈を述べるシーンが恒例となっているが、北大祭ではフィナーレに北大祭実行委員長は登場しない。
新たな取り組み編集
テーマソング編集
2021年以降毎年テーマソングが制作され、YouTubeで公開される。対面開催となった2022年以降は、ステージで生演奏が行われる。
- 2021年 『Dawn of the Blue Ocean ~滄海への旅立ち~』
- 2022年 『Re:START』
- 2023年 『BRAVE』
- 2024年 制定せず
総長企画編集
平成時代までは北大祭に総長が前面に登場することは殆どなかった。しかし、寳金清博総長就任後の2021年以降、総長企画が毎年開催される。
- 2021年:特別公開講義
- 2022年:産学・地域協同推進機構の吉野正則教授との特別対談
- 2023年:北大総長×北大生 ~十人十色~
- 2024年:実施しない
Q博 ~北大生の学び~編集
2023年以降の新企画。アカデミックのパネルプレゼンテーション。
社会貢献活動編集
義援金募集編集
大災害の発生した後の年度で、北大祭事務局が来場者に義援金を呼びかけ、日本赤十字社への寄附が行われる。義援金は各案内所で受け付ける他、模擬店の売上の一部を寄附することがある。
- 2011~13年:東日本大震災に対する義援金
- 2016年:熊本地震に対する義援金
- 2019年:北海道胆振東部地震に対する義援金
エコへの取り組み編集
2008年より、再生可能容器などのエコ容器の使用を開始した。
2013~14年、エコへの取り組みが元気プロジェクトに採択された。
模擬店で使われる立て看板は再利用している。
模擬店のうち、環境に配慮した団体を「エコ企画」として認定し、積極的にPRを行っていた年度がある。
2023年から、これまで無料だったパンフレットが有料化された。
北大祭をめぐる問題点編集
概要で述べたように北大祭は複数の学部祭の連合体であり、縦割りによる弊害がある。特に酒類の取扱いについては揉めるケースが多いが、現在は全面禁酒でまとまっている。2018年の北大祭後にセイコーマート北海道大学店が開業し常時酒類を販売していることから、2019年の北大祭での酒類の取扱いについて注目されていたが、2019年度以降も例年通りの全面禁酒規制を行い、北大祭期間中はセイコーマートで酒類を販売しないこととなった。セブンイレブン、カフェdeごはん、ミュージアムカフェぽらすも同様に北大祭期間中は酒類提供を行わない。
2016年にミスコンが開催されたが、ミスコン当日ステージにて主催者とミスコン反対派との間で騒動が発生した(2016年ミスコン乱入事件)。北大祭では数年に1度のペースでミスコンが開催されることがあるが、2017年以降はミスコンの開催がなく、北大生が外部のミスコンに出場する動きがみられるようになった。
教養棟前の特設ステージで行われるステージ発表には、北大以外の学外のサークルも参加可能である。これについて、北大内のサークルの発表枠が減るのではないかと一部から疑問視されている。
北大祭実施時期について、現行より遅くしてほしいとの要望がある。「学生の声 on WEB」にてこの要望が出されたが、大学当局から実施時期変更には大きなハードルがあるのと回答があった。また北大祭実行委員会から一度要望があった案件であり、北大祭実行委員会での検討が望まれるが、まだ全学的議論が進んでいない。
北大祭公開講義の一部はYouTube上にアーカイブが残されることがある。北大祭公開講義の講演内容は北大の公式見解を表すものではないにも関わらず、アーカイブ動画を引き合いに出してSNS上で北大の批判を行う一般人がいる。
令和2年度の中止編集
当初は6月5~7日の開催が予定されていたが、コロナ禍のため6月開催を自粛し秋季開催を模索することとなった。
その後、7月30日に行われた実行委員会で北大祭中止が議決された。
エア北大祭編集
北大祭事務局は、当初開催予定日にTwitter上で「エア北大祭」をオンライン開催することを発表した。「#エア北大祭」というタグを付け、過去の北大祭の写真や動画の投稿を呼びかけた。
尚、令和元年以前の北大祭の「こども企画」にて受け付けたタイムポストの手紙の発送が、課外活動自粛及び北大祭の自粛のため延期される事となった。
エア北大祭で実施された企画編集
- 北大祭フォトコンテスト
- 北大ツアー
- 北大ダンパ
- 北大祭Specialクイズ
令和3年度のオンライン開催編集
2019年末から続くコロナ禍は2021年においても影響しており、第63回北大祭は11月6、7日の2日間で実施されることが2021年6月に発表された。
8月時点では食品提供を行わずに対面形式で実施することを前提に進めていたが、9月に入ったころに状況を踏まえ、完全オンラインとなることとなった。
北大祭の日程変更以前に決まっていた北大の行事は日程変更されなかったため、編入学試験と日程が重複した。
Short Film Contest編集
1,2年生を対象とする模擬店の代替企画。参加団体は5分程度の動画を作成し公開。7団体が参加し、視聴者の投票により順位が争われた。
参加団体:1年9組、1年15組、1年29組、1年34組、1年35組、工学部環境工学コース2年生、水産学部増殖生命科学科2年生
結果
- 1位:1年15組
- 2位:1年34組
- 3位:1年29組
企画を止めるな!編集
1日目の17:00~最終日の17:00まで24時間行われた、北大祭事務局の配信企画。2000年にオールナイトが廃止されて以降、この年限りだが久しぶりにオールナイト企画が復活した。
令和4年度の対面開催編集
令和4年度は感染対策を十分取った上での食品提供あり対面開催が決定した。北海道のイベント開催制限に従い、構内に同時にいる人数を5000人以下(内訳は運営側2000人、一般来場者3000人)とするため、事前予約制が導入された。
事前予約制編集
模擬店の利用やライブの観覧、各祭を行っている建物への入館等の企画の参加には事前予約が必要である[5]。事前予約者かそうでないかは、リストバンドで見分ける。ただし、図書館や研究室の利用、コロナワクチンの職域接種を受けに来る人、北大祭当日も授業が行われている放送大学生等、北大祭参加目的以外で北大祭当日に入構する人は事前予約は不要である。総合博物館は研究所公開の一部となっていたため、総合博物館への入館のみでもリストバンドが必要であった。
一般来場者(シフトに入っていない北大生もこれに準ずる)には一日につき3時間の滞在制限を設け、入構日時と入構する門を指定して北大祭ホームページの専用フォームにて予約し、当日は予約受付メールと身分証を提示してリストバンドを受取り企画に参加する。入構日時が30分幅で設定されている関係で、ネット上では「30分しか滞在出来ない」等の誤情報が錯綜した。
事前予約開始日は北大祭ホームページにアクセスが集中し一時鯖落ちしたが、4時間後に予約受付が再開された。開催1週間前には、土日分の事前予約は満席となった。その後の5月30日にヤフーのネット記事で紹介され、翌日の5月31日に全日程で満席となった。
感染対策編集
同年の北大祭では平時とは異なるコロナ対応が取られた。不織布マスクの着用義務化、随所での手指消毒の他、飲食模擬店利用時はイートインスペースで食べることが義務化され、食べ歩きやテイクアウトは禁止された。イートインスペースは令和5年以降の北大祭でも継続される。
例年実施されていたが令和4年度は実施しない主な企画編集
- 出張!北大祭(プレ企画)
- 仮装行列(プレ企画)
- スタンプラリー(全学企画):令和5年度も復活せず
- Clark Festival(全学企画):令和5年度も復活せず
- 北大祭の歴史展(全学企画):令和5年度も復活せず
- 公開講義(全学企画)
- 北大ツアー(全学企画):令和5年度も復活せず
- おすすめ企画(全学企画):令和5年度も復活せず
- 化学展(理学祭)
- 北大ダンパ(工学祭)
- カラダにえ~よ~展を除く全ての企画(医学展):令和5年度は模擬店以外は復活せず
- 北大祭フォトコンテスト(北大新聞編集部による企画)
関連項目編集
- 2019年の北大祭で営業する模擬店一覧
- 2019年の北大祭における模擬店のエリアマップ(AA版)
- 2022年の北大祭で営業する模擬店一覧
- 2023年の北大祭で営業する模擬店一覧
- 過去に実施された北大祭の企画
- 大学構内のトイレ一覧
- 楡陵祭ファイヤートルネード事件
- 北大祭開催期間短縮問題
- 2016年ミスコン乱入事件
- なつぞら
- 健康診断:新入生で入学式前に受診できなかった人の予備日が北大祭期間中及び直後に設定されている。
外部リンク編集
脚注編集
- ↑ 2019年以前はほぼ全てのクラスがTwitter上で模擬店宣伝アカウントを開設した。
- ↑ アフターパーティーは2日間とも本編終了後の夜行われる。
- ↑ 例年、声優招致の要望が学内外からなされるのが恒例である。
- ↑ 2019年以前はチェックポイント数は24で、24ヶ所中1ヶ所は移動チェックポイントで、メインストリートを歩いているふっとう君(または北大祭事務局員)からスタンプをもらう。
- ↑ 例外として、目玉企画のSHAPELESS ROCK LiVESのみ観覧する場合は、ライブのチケットを購入すれば北大祭への事前予約は不要であり、ライブ開催時間中は北大祭の他の企画への参加も可能。また、楡陵祭屋内企画の劇団しろちゃんの公演のみ観覧する場合は、公演のチケットを購入すれば北大祭への事前予約は不要であるが、他の企画に参加したい場合は北大祭への事前予約が必要である。