フロンティア入試
総合型選抜フロンティア入試(そうごうがたせんばつフロンティアにゅうし)は、令和4年度から導入された、AO入試に代わる入試形態である。
概要編集
令和2年12月25日の北大の公式発表により全貌が明らかとなり、大学入学共通テストの受験を課すTypeⅠと、共通テストを課さないTypeⅡに大別される。
導入初年度は、医学部医学科、保健学科検査技術科学専攻・理学療法学専攻・作業療法学専攻、工学部社会基盤学コースで合格者がなかった。また、工学部応用マテリアル工学コースで志願者が0人だった。
令和6年度は、作業療法学専攻で志願者0人だった。
令和7年度、初めて医学部医学科、保健学科検査技術科学専攻で合格者が出た。
合格者数がゼロか僅少だった学科は、令和8年度からフロンティア入試の定員が減らされることとなった。
TypeⅠ編集
共通テストの科目数や必須科目は学部・学科により異なる。またAO入試の時は「簿記・会計」が使えたのにフロンティア入試では「数学ⅡB」が必須となり「簿記・会計」が使えない専攻があるので、詳細は公式発表を参照されたい。更に令和7年度入試より全学部・学科で「数学ⅡBC」が必須となり、ⅡBの代わりに「簿記・会計」で受験するのは不可となる。「簿記・会計」の他、「地学」についても同様である。
共通テストの理科で得点調整が行われる場合、大学入試センターの得点調整後に北大独自の得点調整が行われる。令和5年度は、平均点の低かった生物選択者が有利になるよう調整が行われる。
TypeⅡ編集
理学部(地球惑星科学科以外)、工学部応用物理工学コース、機械情報コース等で実施される。
共通テストの代わりに第二次選考にて記述式の数学・物理・化学の適性試験と面接が課される。試験問題は全学科、コースで同じだが、指定される科目、問題数が異なる。 特に、数学科は物理、化学は使わず数学のみでの試験となる。
合格発表が一般の受験生より早く、12月という受験生が最もピリピリしている時期であるため、合格者がTwitterなどで一般勢を煽るようなTweetをすると容易に炎上するので注意されたい。
AO入試との比較編集
これまでは理系と医系の一部でしかAO入試を実施していなかったが、フロンティア入試では実施学科が拡大される。例えば理学部数学科・化学科や医学部保健学科検査技術科学専攻等で新たに一般入試以外の入試が実施される。
AO入試の定員をそのままフロンティア入試に移すのみならず、現行の総合理系や後期入試の定員を減らしてフロンティア入試の定員拡大分に充てる。
実施しない学部・学科編集
備考編集
フロンティア入試は合格者が多いため、各サークルの新歓の時期が12月の合格発表直後からと早期化した。AO入試の時代は合格者数が僅少であり、AO入試合格者を対象とする新歓は殆ど行われていなかった。
AO入試時代は道東(十勝・釧路・根室・オホーツク)からのAO出願はゼロか僅少であったが、フロンティア入試変更後は道東からの出願者が増え、合格者もそれなりに出している。