水産学部・水産科学院・水産科学研究院
水産学部・水産科学院・水産科学研究院(すいさんがくぶ・すいさんかがくいん・すいさんかがくけんきゅういん、英語: Faculty of Fisheries Sciences)は北海道大学の学部・研究科の一つ。お魚だけを扱うわけじゃないよ。
概要 [編集]
北海道大学水産学部とは?[編集]
国内最強の水産学部である。
総理から水産に行くことを「函館に左遷される」「飛ばされる」と呼ぶ。国内トップレベルの水産学部にも関わらずこれほど人気が低いのは、ひとえに「函館にあるから」である。「もし水産学部が小樽にあったら進学するんだけどな〜」という声をやたら耳にする。
学生からの人気はあまりないように思えるが、学問領域が産業受けするために就職力に関しては工学部に並ぶとも言われる。伊達に国内最強じゃない。
実は医学部に次いでお金を持っている学部らしい。言われてみれば立派な船舶も所有(一日出港すると燃料代だけでウン百万かかる)しており、研究棟も綺麗で新しい。噂だが、何度か札幌移転の話が上がった際、函館市がこれを止めているのだとか。函館市と結構ズブズブな関係ということで、函館キャンパス内は、高そうな建物がバンバン建っている。
その函館という街について。一度行ってみるとわかるのだけど、函館とは言うならば「札幌まで五時間かかる小樽」である。雰囲気は良いし、観光地も多いけれど、それでおしまい。休日にすることといえば函館山に登るかラッキーピエロを食べるくらい。函館って何あるの?と聞くと、函館民は壊れたように「ラッキーピエロ、ラッキーピエロ」と繰り返す[1]。
とはいえ、新幹線が開通したことにより本州(特に東北地方)へのアクセスは札幌の比で無いほど楽になった。港街のゆったりとした雰囲気も、函館山から見える100万ドルの夜景も、きっとあなたの心を癒やしてくれるはずだ。札幌に疲れた人は函館でのんびり暮らすのもアリだと思う。
なお、研究室によっては四年生で「環境科学院の研究室所属」という形で札幌キャンパスへ帰ってくることが可能である(海洋生物科学科と海洋資源科学科の一部研究室が該当、当然教員の配置転換によっていくらでも変わる可能性あり)。函館に一年住んでみて、やっぱり札幌都市圏が恋しくなった水産学部生は、この勝負に賭けよう。
「ダーウィンが来た」に出演経験のある先生が多い。
北大?がいつの間にか作っていたLASBOSというサイトでは、画像とともに水産学部の研究・講義の内容が紹介されている。気になる人は是非見てみよう。また、YouTubeチャンネル北海道大学バランスドオーシャンでは、船舶「おしょろ丸」の紹介や、水産学部の海洋資源科学科・資源機能化学科の紹介動画もあるので、これまた是非是非観てみよう。
水産学部生への非情な仕打ち[編集]
水産学部は札幌キャンパスで屈辱的扱いを受ける事がみられる。例えば、総合理系生を対象に行われた希望移行先アンケートにおいて「水産学部」の選択肢が抜かされていたり、北大祭の「理系学部タピオカ」という模擬店で、総合理系タピオカや他の理系学部タピオカがあるのに、水産学部タピオカだけ用意されない等、事件例を挙げればキリが無い。(なおその後、同模擬店のメニューには水産学部タピオカが追加されたが、見事売れ残ったことを付加しておく。)
水産学部二年生は普段は教養棟で講義を受けているのだが、学生の自主制作の「教養棟空き教室リスト」において、水産学部の講義の存在が見落とされることもしばしばある。札幌キャンパスでは影が薄いのだ。
とはいえ、札幌キャンパスの学生に無視・蔑視されるのは正直みんな慣れっこである。こんなのは入学前から分かりきっていたことであり、水産学部のアイデンティティ、言うなれば愛されいじられキャラクター。表向きはこんな感じでも、北大生達は内心で、水産学部をきちんとリスペクトしている(はずだ)。
本当に問題なのは、近年大学事務や大学生協にも屈辱的扱いを受けることが多いということである。
例えば、水産学部の某先生が札幌キャンパスのスーパーコンピューターの利用を申し込んだところ「利用規則や使用法を知りたいならば札幌キャンパスまで来てください。」と信じがたい返答を貰ったと言う。結局その先生は仕方なく、京都大学のスーパーコンピューターを使うことにしたのだとか。
他にも、函館キャンパスの大学生協でAdobeのソフトフェアを安く入手できるポスター広告があったが、これに申し込むと「パソコンを札幌キャンパスまで持って来てください。」と、あんまりな要求をされたとのこと。(これに対してある学生が不満を表明したところ、その翌日ポスターが外されたらしい…。)
無論、日常生活に関しては函館はそこまで不便ではない。あくまで大学事務や大学生協が酷い仕打ちをするということだ。また就活イベントなども、基本的には札幌を中心に行われるため不便である。ただでさえ函館キャンパスは立地の利便性で大きく遅れを取っているのに。大学本部からの扱いまでこの有様とは全くもって不憫な学部である。[2]。
水産学部はいい学部[編集]
しかし北大水産は最高だ。でも、水産学部の良さなんてのは卒業してみないと分からない。当然、高校生や大学一年生には分かりっこない。それでも卒業した水産学部生の(多分)九割くらいは「北大水産学部は最高だった」とコメントするはずだ。
海洋の研究をしたい若者にとって、水産学部はうってつけだ。この学部はおしょろ丸・うしお丸という船舶を保有しているため、運が良ければ北極圏に出航したり、観測線を引いたりなど、とんでもない贅沢な経験ができる。これは他大学じゃ中々厳しい。そもそも船を一回出すだけで膨大な費用がかかるのだから。しかも、水産学部生はそれら船舶に格安または無料で乗れるが、他大生が乗るとなるとこれまた結構な費用がかかる(それでも他大生は高い金額を払って乗る)。北大水産学部生になれば、海洋研究の恵まれた設備を存分に利用することが出来るのだ。
そして、就職が良いとよく言われるが、マジで良い。そもそも大半の企業に書類で落とされることはない(ありがとう北海道大学)。水産学部で普通に学生していればガクチカなんて大量に生成される。また当学部で四年間を過ごしていれば、面接で評価を落とすこともまあ無いだろう。というのも面接官は学生時代に打ち込んだ研究内容について絶対に尋ねてくるからだ。自己分析や企業分析さえ出来ていれば、大半の企業は大丈夫だと思われる。あなたが心から入りたいと思えた企業には、おそらく入社することができるはずだ。
勿論、ドクター行って研究者目指すのもアリだぜ!!!!
先輩たちは各々の理由で北海道大学水産学部に入学したと思われる。「釣りが好き」「海の生き物を極めたい」「冒険がしたい」......「第一志望に落ちた」「偏差値が足りなかった」「共通テストで失敗した」などなど。大丈夫だ。あなたがどういう理由で函館に来たかは関係ない。この北大水産で四年間頑張れば、きっと得難い経験と成功を掴むことができるはずだ。
学科[編集]
船[編集]
講義[編集]
数学・物理の講義が少ない。(昔は海洋工学系の学生のために数物系の授業がたくさんあった)。そのため大学2~3年の頃は「一体何を勉強させられているんだ?」という感覚に陥る。海洋系、とくに工学系に進もうと考えている人は、比較的暇な大学2年生の頃に、最低限の数学・物理は勉強しておくべきだろう。大学の図書館に講談社のブルーバックスがあるはず。「今日から使える物理数学」や「高校数学で分かる~」などの本なら勉強が苦手な学生でもきっと読めるので、是非読んでみるべき[3]。
何なら、水産学部は4単位まで他学部履修が認められているため「物理数学」など水産学部内で開講されない数物系の講義を2年次に取っておくとなお良いと思われる。どんな大学院の入試でも基本的な数学知識は問われるが、なぜか水産では関連する講義が開講されないため(というか数学の先生がいないため)どちらにせよ自分で勉強しなくてはならない(一部教えようと頑張っている先生はいるが、専門ではないため限界がある)。
講義の成績分布は,無くなってしまったgsearchの代わりに新たにiNAZOで見やすく検索できるので、参考にすると良い。
図書館[編集]
令和2年度のコロナ禍を機にTwitterアカウントを開設し、臨時休館中の図書館サービスの利用法等の情報提供を行っている。再開後は空席情報を日々発信している。
Twitterアイコンはアマビエである。
2024/06/08再開を機に本館、北図書館と同様に入退館記録をカードリーダーで取るようになった。
令和6年10月、博物館と図書館を兼ね備える新施設水産科学未来人材育成館(スイカミカン)が開館する。
北水祭[編集]
水産学部単独で行われる函館キャンパス祭である。例年、スポーツの日の前後の2日間開催となっている。
2018~19年は台風の影響のため2年連続で1日目が、2022年は2日目が中止となった。いずれの年も他の日は開催されたが、当初1日目のステージ発表に出る予定だったのに構内での路上ライブに変更を余儀なくされた学生や、最後の学祭に出演する機会が失われた最終学年の学生もいた。2022年の「魚の真似コンテスト」等、幻となった企画もあった。
マグロ丼はやたら美味しい。学祭で出すものではないレベル。
函館市内に所在する国公立大学の大学祭である北水祭及び「公立はこだて未来大学 未来祭」「北海道教育大学函館校 函教祭」の3祭のパンフレットを集めると、オリジナルタオルがもらえる「3UP」企画が行われる。
テーマ[編集]
- 第50回(2012年):あい 魚ん ちゅー
- 第51回(2013年):魚々しくて
- 第52回(2014年):Let It 魚
- 第53回(2015年):魚イマックス-あなたの魚心守ります-
- 第57回(2019年):Fresh! 鮮度バツグン!
- 第58回(2020年):新型コロナウイルス感染症のため中止
- 第59回(2021年):新型コロナウイルス感染症のため中止
- 第60回(2022年):彩会 ~Yah!Power!!~
- 第61回(2023年):fes!盛り上げてごめん
サークル[編集]
函館キャンパス近辺のグルメ[編集]
札幌キャンパスに比べ、周辺のレベルの店が高すぎるため、函館キャンパスの生協はコロナ禍前から大変苦戦を強いられていた。最近は周辺の店も全体的に値上げ傾向であるので、生協も勝てるかもしれない。
北大水産グッズ[編集]
水産学部では、おしょろ丸カレーやおしょろ丸グッズ、ガゴメ昆布石鹸をはじめ多彩なグッズが制作販売されている。水産学部以外の学部のグッズはほとんどないのとは対照的である。
販売拠点が函館になく、札幌キャンパスのインフォメーションセンター内カフェdeごはんや北大生協会館で販売されている。一部グッズは通販で、またはイベントの北海道大学フェアで買える。
脚注[編集]
- ↑ バス一本で一応街中五稜郭には行けるし,ラッキーピエロ以外にも美味しいお店はたくさんあるので安心してほしい。というかご飯だけは基本何でも美味しい,札幌より店数こそ少ないもの味は札幌より美味しいことが多い。ご飯がメチャクチャ美味しい以外函館地域に良いところは無いと言っても良い(これは言いすぎ)。
- ↑ 新型コロナウィルスが流行ったことにより、面接などもオンラインで済まされることが増えた。函館の学生にとって、札幌やその他地方大都市、ひいては関東関西の人間と比べた就活格差は大分縮まったと思われる。ちなみに水産生が受けるような会社は、選考が対面面接だったとしても、大方交通費を出してくれる所が多い。
- ↑ 環境科学院など、外部の大学院を考えている人なら、基本的な微分方程式、ベクトル演算、行列......等は出来ないといけない。初歩の初歩で良い。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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