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「後期入試」の版間の差分

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前期入試で夢破れた者のための救済制度。近年は[[AO入試]]や推薦入試の増加に伴い定員を減らす、または廃止とする大学も増えてきており、影が薄くなってきている。難関国立大学の中でも、2016年度には東京大学が、翌17年度には大阪大学が後期入試を廃止している。また京都大学、名古屋大学、一橋大学でも後期入試が縮小され、非常に狭き門となっている。一方の北海道大学では相変わらず後期入試を実施しており、東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学に前期入試で不合格となった受験生が後期入試で受けられる旧帝大が北海道大学か九州大学くらいしかない、という事態になっている。そのため、後期入試で入学してきた生徒の志望大学を聞いてみると、東京大や京都大の名前が挙がることも珍しくない(むしろ多い)。このままであれば、今後もこのような傾向は強まってくることと思われる。
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'''一般選抜後期入試'''(いっぱんせんばつこうきにゅうし)は、大学入学共通テスト及び個別学力試験の成績と調査書をもとに入学者を選抜する、3月に実施される入試形態である。
  
問題については、前期入試と異なり学部ごとに問題が分かれており、学部ごとの特色が色濃く出ている。文系学部については文学部が総合科目、ほかの3学部は小論文を課す。文学部だと過去に古文を日本語に訳させ、それをそのまま英訳させる、といった奇抜な問題も出題された。一方法学部や経済学部、教育学部では、その学部の分野に関する文章(例えば法学部であれば大森荘蔵の政治学)が出題される。ただ、小論文とは名ばかりで、問題自体は現代文と大差ないのが実情であり、字数制限が多いのが大きな違いである。現代文が得意な生徒にとっては特に対策も要らないだろう。一方理系学部は理科を課してみたり、面接をしてみたり、はたまた数学をやらせてみたりと学部ごとに大きく異なる。詳しくは募集要項を参照。
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== 概要 ==
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[[前期入試]]で夢破れた者のための救済制度。近年は[[AO入試]]や推薦入試の増加に伴い定員を減らす、または廃止とする大学も増えてきており、影が薄くなってきている。難関国立大学の中でも、2016年度には東京大学が、翌17年度には大阪大学が後期入試を廃止している。また京都大学、名古屋大学、一橋大学でも後期入試が縮小され、非常に狭き門となっている。
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一方の北海道大学では相変わらず後期入試を実施しており、東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学に前期入試で不合格となった受験生が後期入試で受けられる旧帝大が北海道大学か九州大学くらいしかない、という事態になっている。そのため、後期入試で入学してきた生徒の志望大学を聞いてみると、東京大や京都大の名前が挙がることも珍しくない(むしろ多い)。このままであれば、今後もこのような傾向は強まってくることと思われる。
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問題については、前期入試と異なり学部ごとに問題が分かれており、学部ごとの特色が色濃く出ている。
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文系学部については[[文学部]]が総合科目、ほかの3学部は小論文を課す。文学部だと過去に古文を日本語に訳させ、それをそのまま英訳させる、といった奇抜な問題も出題された。一方[[法学部]]や[[経済学部]]、[[教育学部]]では、その学部の分野に関する文章(例えば法学部であれば大森荘蔵の政治学)が出題される。ただ、小論文とは名ばかりで、問題自体は現代文と大差ないのが実情であり、字数制限が多いのが大きな違いである。現代文が得意な生徒にとっては特に対策も要らないだろう。
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令和4年度入試より、文学部も科目が小論文となった。問題に英文が出たため、知らなかった受験生の嘆きも聞こえた。
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一方理系学部は理科を課してみたり、面接をしてみたり、はたまた数学をやらせてみたりと学部ごとに大きく異なる。詳しくは募集要項を参照。
  
 
例年、後期募集の学部・学科での入学辞退者が一定数おり、追加合格を出している。特に[[理学部]][[化学科]]と[[薬学部]]は辞退者数が多い。2019年度は化学科で4名、薬学部で8名もの欠員を出している。
 
例年、後期募集の学部・学科での入学辞退者が一定数おり、追加合格を出している。特に[[理学部]][[化学科]]と[[薬学部]]は辞退者数が多い。2019年度は化学科で4名、薬学部で8名もの欠員を出している。
  
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== 今後の変更点 ==
 
令和4年度から[[フロンティア入試]]導入に伴い、[[医学部]][[保健学科]]の後期募集は廃止され、フロンティア入試に振り替えられる。
 
令和4年度から[[フロンティア入試]]導入に伴い、[[医学部]][[保健学科]]の後期募集は廃止され、フロンティア入試に振り替えられる。
  
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2022年度以降は、本試験を[[新型コロナウイルス感染症]]感染疑いなどの理由で受験できなかった人を対象とする追試験が、3月下旬に実施される。追試験の実施方法は、全ての募集単位で試験を受けに大学に出向く必要はなく、共通テストと調査書を総合して合否判定する。
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新課程に変更となった初年度の2025年入試から、共通テストで「情報」の受験が必須となる。
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共通テストの「情報」は、2025年入試では経過措置のため受験は必須だが配点せず、同点者の合否判定のみで利用する。2026年入試では一転、100点満点で15点または25点(理学部[[生物科学科(高分子機能学)]]、[[工学部]][[情報エレクトロニクス学科]])に圧縮して配点する。
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== 関連項目 ==
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* [[総合入試]]
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* [[試験会場への行き方]]
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* [[2008年北大受験日延期事件]]
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* [[道内出身者占有率問題]]
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[[Category:受験お役立ち情報]]
 
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[[Category:2020年に中止になった行事等]]
 
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2024年5月3日 (金) 12:41時点における最新版

一般選抜後期入試(いっぱんせんばつこうきにゅうし)は、大学入学共通テスト及び個別学力試験の成績と調査書をもとに入学者を選抜する、3月に実施される入試形態である。

概要[編集]

前期入試で夢破れた者のための救済制度。近年はAO入試や推薦入試の増加に伴い定員を減らす、または廃止とする大学も増えてきており、影が薄くなってきている。難関国立大学の中でも、2016年度には東京大学が、翌17年度には大阪大学が後期入試を廃止している。また京都大学、名古屋大学、一橋大学でも後期入試が縮小され、非常に狭き門となっている。

一方の北海道大学では相変わらず後期入試を実施しており、東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学に前期入試で不合格となった受験生が後期入試で受けられる旧帝大が北海道大学か九州大学くらいしかない、という事態になっている。そのため、後期入試で入学してきた生徒の志望大学を聞いてみると、東京大や京都大の名前が挙がることも珍しくない(むしろ多い)。このままであれば、今後もこのような傾向は強まってくることと思われる。

問題については、前期入試と異なり学部ごとに問題が分かれており、学部ごとの特色が色濃く出ている。

文系学部については文学部が総合科目、ほかの3学部は小論文を課す。文学部だと過去に古文を日本語に訳させ、それをそのまま英訳させる、といった奇抜な問題も出題された。一方法学部経済学部教育学部では、その学部の分野に関する文章(例えば法学部であれば大森荘蔵の政治学)が出題される。ただ、小論文とは名ばかりで、問題自体は現代文と大差ないのが実情であり、字数制限が多いのが大きな違いである。現代文が得意な生徒にとっては特に対策も要らないだろう。 令和4年度入試より、文学部も科目が小論文となった。問題に英文が出たため、知らなかった受験生の嘆きも聞こえた。

一方理系学部は理科を課してみたり、面接をしてみたり、はたまた数学をやらせてみたりと学部ごとに大きく異なる。詳しくは募集要項を参照。

例年、後期募集の学部・学科での入学辞退者が一定数おり、追加合格を出している。特に理学部化学科薬学部は辞退者数が多い。2019年度は化学科で4名、薬学部で8名もの欠員を出している。

今後の変更点[編集]

令和4年度からフロンティア入試導入に伴い、医学部保健学科の後期募集は廃止され、フロンティア入試に振り替えられる。

2022年度以降は、本試験を新型コロナウイルス感染症感染疑いなどの理由で受験できなかった人を対象とする追試験が、3月下旬に実施される。追試験の実施方法は、全ての募集単位で試験を受けに大学に出向く必要はなく、共通テストと調査書を総合して合否判定する。

新課程に変更となった初年度の2025年入試から、共通テストで「情報」の受験が必須となる。

共通テストの「情報」は、2025年入試では経過措置のため受験は必須だが配点せず、同点者の合否判定のみで利用する。2026年入試では一転、100点満点で15点または25点(理学部生物科学科(高分子機能学)工学部情報エレクトロニクス学科)に圧縮して配点する。

関連項目[編集]



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