化学科
化学科(かがくか)は理学部の学科の一つ。
概要編集
北海道大学大学院理学研究院(ほっかいどうだいがくだいがくいんりがくけんきゅういん、英称;Faculty of Science)および北海道大学大学院理学院(ほっかいどうだいがくだいがくいんりがくいん、英称:Graduate School of Science)は、北海道大学大学院に設置される研究科以外の組織の一つである。また、北海道大学理学部(ほっかいどうだいがくりがくぶ、英称:School of Science)は、北海道大学に設置される学部の一つである。
また同学部学科は澤村正也教授らの有機金属研究室による大規模研究不正に加えて、構造化学研究室-石森浩一郎教授・無機化学研究室-松井雅樹教授・物理化学研究室-村越敬教授)の3教授による人権を無視したハラスメントを行うなど日本を代表する不祥事学科(笑)である。
ノーベル化学賞編集
2010年には北海道大学理学部出身で、鈴木カップリング[1]を発表したことで著名な鈴木章北海道大学名誉教授がノーベル化学賞を受賞している。ちなみに北海道むかわ町のご出身である。
また北海道大学化学反応創生機構の研究者であるベンジャミン・リスト先生も2021年にノーベル化学賞を受賞した。
化学科教員追い出し部屋ハラスメント報道 2024年5月9日編集
化学部門で、複数の教員が教授による「追い出し行為」の被害を訴えていると報道された。 https://mainichi.jp/articles/20240507/k00/00m/040/111000c まとめ
- 構造化学研究室 石森浩一郎教授 副学長 (当時) は講座制を採用していることを挙げ、「学生指導の責任は教授が取ることになっている」と、旧スタッフに学生を配属しない理由を述べた。石森氏は「強い要望は23年くらいまでなかったと記憶している。どうすれば快適になるか議論している。我々としては心外だ」と話した。
- 無機化学研究室 副化学部門長(当時)の松井雅樹教授は「人事の活性化」を理由に挙げた。「同じ分野でも新任教授と研究方針の相違などで研究室の運営が難しくなるケースも出てくる。一つのオプションとして、いわゆる旧スタッフには独立した形で研究室業務に振り回されることなく研究に集中できる環境を構築したいということだ」と説明した。
- 追い出し部屋の内部基準を作った20年度当時の部門長、物理化学研究室 村越敬教授は「(化学部門として教授不在になる)前と同じ研究室を持ったまま、新しい研究室を作るのは物理的にも不可能」と説明した。
- 大学評価に詳しい調(しらべ)麻佐志・東京工業大教授(科学技術社会論)は、北大化学部門の旧スタッフへの扱いを「人権感覚がない」と批判
- アカデミックハラスメント問題に詳しい北仲千里・広島大准教授は「組織で特定の人を冷遇しようとしており不当な扱いだ」
化学科 内部基準編集
https://mainichi.jp/articles/20240507/k00/00m/040/111000c
- 新任教授は研究室で旧スタッフを引き受けない
- 合意を得た上で教授退職後、1年間をめどに居室を移動する
- 研究活動継続のために1人当たり50平方メートル目安で研究環境を確保
- 新たな学生は配属しない
- 既存研究室に所属はするが、研究室業務は原則担当させない
有機金属化学研究室の研究不正編集
澤村正也教授らの研究チーム「有機金属化学研究室」が発表した論文の複数のデータで改ざんの疑いが明らかになり、同論文が22年4月29日付で取り下げた事件。[2] 筆頭筆者はいずれも、澤村教授が所属する北大の化学反応創成研究拠点で特任助教を務めていたフィリピン国籍のロナルド・ラゾ・レイス氏。レイス氏本人も実験結果を記録しなかったことがあったことや、異なる数値を記載したことを認めたという。 ちなみにこのレイズ氏は2021年5月に既に北大を退職しており、現在はフィリピンの国立大に勤務しているため処分できず、調査委員会は泣き寝入りすることとなった。 4本の論文で、捏造519か所、改ざんが317か所と大規模不正行為が認定されている[3]。令和5年11月から令和9年3月まで研究資金停止の措置を取られている[4]。しかし、学生に対する説明が一切なされていない。 テンプレート:Cite news</ref>[5]。調査結果によると、調査対象となった主な論文は4本、認定された不正行為は、4本の論文で捏造(ねつぞう)519か所、改ざんが317か所[6][7]。2019年に発表された2つの論文が、『Journal of the American Chemical Society』でNMRスペクトルとHPLCチャートの捏造のために撤回された[8][9]。 wikipediaリンク https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BE%A4%E6%9D%91%E6%AD%A3%E4%B9%9F
魔ツイ魔さき (松井 雅樹 - 無機化学研究室教授 - 学科長)編集
無機化学研究室教授、松井 雅樹は魔ツイ魔さきとしてXで配信活動している。 X上の発言
- 着任早々発覚したトラブルについて妻に「これ、キレてもいい案件よね?」って訊いたら「いいと思うよ」って同意を得た。でも、やっぱ着任早々キレたらヤバい奴って思われるから、キレられないのよね〜。。[10]
- 事務から非常識なリクエストが来たので、キレ気味メールを返したところ、「本件まだ事務内でもコンセンサスが取れておらず、ルール化できていない」という斜め上の回答が来た。。。この対応で溶けた2時間を返して欲しい。[11]
- 利害関係が生じるリスクがあるので、現役の学生のアカウントは見つけてもフォローしないようにしている。[12]
- 誰が何と言おうとドクター新卒で企業就職を推奨する[13]
- 個人的に明確なハラスメントを受けた経験はないけど、ろくに仕事もせずに文句ばかり言う給料泥棒系の同僚は、存在そのものがハラスメントだとずっと思っている。(アカデミア、民間どちらにも居た)[14]
- 宗教上の理由で、大企業を辞めました。[15]
- 僕はもともと講座制はダメだと思っているけど、Berkeleyで世話になった先生とメシ食っている時に「日本は若い人がProfessorになった後も年配のProfessorがグループリーダーをやっているところがダメ」って言っとったな。[16]
- 自分の観測範囲では、ハラスメントをする人は自分がハラスメントをしている自覚がない。自分自身も気をつけねばって思う。[17]
- 駐在員時代、部下から人事に訴えられて(ハラスメントではないけど)毎週人事と面談をさせられたおかげで、ハラスメントにならない指導のポイントは把握しているつもり。それでも、気づかないうちにハラスメントにならないか怖いなって思っている。[18]
化学科のメリット編集
- 移行点が低い。コスパはかなり良い方だと思う。
- とくに有機反応論研究室、情報化学研究室、理論化学研究室、有機第二研究室が強い。
- レポートの作法、実験ノートの作法等をしっかり学べる
- 毎日実験があるので実験好きにはたまらない
- 実験で高価な試薬を使うのでかなりお得な学科!
- 女子も結構いるので女子も入りやすい。
- 有機反応論研究室、情報化学研究室、理論化学研究室、有機第二研究室に分属されれば、就活楽勝。博士進学後も未来がある。
- 一部の若手の教授・准教授は世界的に著名。その先生方の研究室に配属できると将来勝ち組決定。
- 化学反応創成研究拠点 WPI-ICReDD]はノーベル化学賞受賞のリスト先生が所属。分属されることも可能。
- 触媒科学研究所、 電子科学研究所、遺伝子病制御研究所と連携している。世界的な研究所で研究できる可能性がある!
- 博士進学希望の学生は学費を支援してくれる制度がある。
- 野球大会などイベント盛りだくさん。飲み会好きにはありがたい。
- かっこいい先生が他の学科より多い
- 理論化学は日本一
化学科のデメリット編集
- 3Kと言われてるが、その通りである。(近年はカリキュラム変更で以前ほどの忙しさは無くなったが、それでも毎日実験&沢山の課題である。)
- 物理化学の一部授業は半世紀前の内容を教えている。知識のアップデートが必要
- 2年生の時は朝8時から18時まで講義と化学実験。地獄です。
- 有機系は研究室移る人が一定数いる。
- 一部の研究室は9時-21時のコアタイム。
- 物質化学研究室と有機金属化学研究室配属の場合は土曜日もコアタイムがある。
- 頭のいい学生と悪い学生が50:50で分かれているため、モチベ維持が難しい。
- 環境が古い。工学系が圧倒的に就職も環境も良い。
- 人気のない研究室の就職はよくわからない。
- 工学・農学・薬学行けなかった人が集まる。
- 有機反応論研究室、情報化学研究室、理論化学研究室、有機第二研究室に分属されないと就活厳しい戦いになる。
- 物理・生物学科に比べて教員が重苦しい。スーツを着て威厳がある感じ。ザ昔の化学!という感じ
- 卒業時に半強制的に数年分の同窓会費1500円/年の支払いを要求される。断りづらい
おすすめ科目編集
絶対役に立つ楽しい講義
- 生物化学I
- 生物化学II
- 錯体化学
- 有機反応化学
- 有機化学II
- 無機化学I
- 無機化学II
- 無機化学III
- 固体化学
要注意科目編集
有機化学I
落単続出 課題もテストも激ムズ 猛勉強必要
物理化学II
内容が古すぎる の割に覚えることいっぱい、難しい
研究室分属編集
成績の下位14名は研究室を希望することができない。しかしながら完全にランダムに分属されるわけではなく、副学科長との面談を経てまだ頑張れそうな分野の研究室に配属される。
研究室選びのヒント編集
実はやりたいことで選ぶと後悔することが多い。 研究内容ではなく、教授との相性、研究室の雰囲気、就活・バイトの有無、コアタイム、卒業した先輩方の意見をしっかり聞くべし!!
人気研究室編集
有機反応論研究室、情報化学研究室、理論化学研究室、有機第二研究室は大人気。勉強頑張ろう!
有機反応論研究室、情報化学研究室、理論化学研究室、有機第二研究室の4研究室は設備も教員も世界トップレベル。 卒業生も一流企業への就職が多い。この4研究室で化学科が持っているといっても過言ではない。
危険研究室編集
人権を無視したハラスメント行為が全国ニュース
- 構造化学研究室-石森浩一郎教授
- 無機化学研究室-松井雅樹教授
- 物理化学研究室-村越敬教授
https://mainichi.jp/articles/20240507/k00/00m/040/111000c
世界的な大規模不正で研究費停止
- 有機金属研究室-澤村正也教授
https://www.asahi.com/articles/ASR9N6T91R9MIIPE001.html/
その他の研究室特長編集
金森文庫のホワイトボードに書かれていた内容転載(2021年-2023年)
物理化学研究室
教員の指導は厳しめだが面倒見良い 研究室を異動する学生がいる 学会費支給される
量子化学研究室
イベントいっぱい 教授以外の教員にあたると厳しめの指導 研究室にこれなくなった大学院生がいる 教授は神 就活とバイトはOK 学会費は支給される 比較的アットホーム
有機金属化学研究室
研究不正のため企業から冷たい目。 研究資金が停止されているため、研究活動が厳しい。 1人1個ドラフト使える 理論化学もやってる バイト禁止
分析化学研究室
論文がでない。 見学に行くとお菓子貰える バイト自由 出席7割いかないと卒業できない 学会多め ゼミが長い。指導が厳しめ。
有機第一研究室
担当の鈴木孝紀教授がそろそろ定年なので、今後どうなるか先が見通せない。もしかしたら数年後にはかなり体質の違う研究室になるかも 論文の筆頭著者は実験していない教員になる 月1で成果報告会がある 実験室は有機臭がする 火・木曜日はゼミがある バイトは土日であれば許可されている
化学反応と自己組織化 景山義之グループ
生物のような「自律性のある動き」をする有機分子システムの構築で、世界を先導する研究グループ 2019年度の液体化学研究室教授(武田定教授)の退職以降、2024年度に至るまでの5年度の間、学生の新規配属は行われてきませんでしたが、2025年度からは学生の受入が可能になる予定です。なお、詳細は未定です。関心をお持ちの方はご連絡ください。
学科長面談編集
成績が悪い学生は学科長に呼び出されて面談される。
野球大会編集
年に1回化学科野球大会といものがある。
金森文庫編集
化学科の共有スペースとなっている部屋。1937年3月に北大探検部のヒマラヤ遠征中に雪崩に遭い、亡くなった金森竜一郎氏の蔵書を元に創設された文庫スペース。 B2,B3の学習スペースになっている。ここで勉強すると先輩方からの有益な情報が得られることが多い。 場所は理学部7号館2階にある。
フロンティア入試(総合型選抜)編集
総合型選抜は受験生の能力や資質を多面的に評価する入試制度で、学力を含めた多様な個性・能力・資質・適性・目的意識や意欲を、提出書類、課題論文及び面接等で入学が決まる制度がある。
北海道大学理学部化学同窓会編集
同窓会誌「るつぼ」を毎年発行している。 北海道大学理学部化学同窓会では若き同窓生の研究活動支援を目的に奨学金制度を設けている。対象は本学総合化学院所属の修士・博士課程の学生で、海外で研究発表を行うための渡航資金として、 最大10万円を給付している。 年会費は1,500円。卒業時には、半強制的に支払いを要求される。拒否することも可能。
1,500円の年会費の支払いが事実上必須とされます。
研究室訪問編集
化学科は他の学部・学科と比べて、総合教育部1年生が研究室訪問する機会を数多く設定している。講義を通しての他に、 4月に「化学科week」を新設し、移行を希望する総合理系・学部別入試合格者を問わず研究室訪問を受け入れる。 先輩方に良いところと悪いところを聞けるチャンス。
関連項目編集
外部リンク編集
- ↑ パラジウムを触媒とする、芳香族化合物の炭素同士を効率よく繋げる画期的な合成法
- ↑ 脂肪酸を有用な有機化合物に合成するための人工触媒を開発した内容で、反応物の構造を調べる核磁気共鳴(NMR)の複数のデータで改ざんの疑いが明らかになった
- ↑ [1]
- ↑ [2]
- ↑ 研究活動上の不正⾏為に関する調査結果について - 北海道大学(2023年9月20日)
- ↑ Chemistry group at Hokkaido up to three retractions - Retractionwatch(2022年6月9日、英語)
- ↑ RETRACTED: Asymmetric remote C–H borylation of aliphatic amides and esters with a modular iridium catalyst - 『サイエンス』(2020年8月21日、英語)
- ↑ Journal of American Chemical Societyテンプレート:リンク切れ
- ↑ Journal of American Chemical Society. RETURN TO ISSUEPREVRETRACTIONNEXT ORIGINAL ARTICLEThis notice is a retraction. Retraction of “Iridium-Catalyzed Asymmetric Borylation of Unactivated Methylene C(sp3)–H Bonds” - Journal of American Chemical Society
- ↑ https://twitter.com/mskmatsui/status/1457686693864116226
- ↑ https://twitter.com/mskmatsui/status/1650785523739553793
- ↑ https://twitter.com/mskmatsui/status/1729498877265354847
- ↑ https://twitter.com/mskmatsui/status/1723166650651058264
- ↑ https://twitter.com/mskmatsui/status/1734645136406028757
- ↑ https://x.com/mskmatsui/status/1550852505243774977?s=20
- ↑ https://x.com/mskmatsui/status/1324053710520020992?s=20
- ↑ https://x.com/mskmatsui/status/1525137247812476928?s=20
- ↑ https://x.com/mskmatsui/status/1439584033994772482?s=20