化学科(かがくか)は理学部の学科の一つ。
概要編集
北海道大学大学院理学研究院(ほっかいどうだいがくだいがくいんりがくけんきゅういん、英称;Faculty of Science)および北海道大学大学院理学院(ほっかいどうだいがくだいがくいんりがくいん、英称:Graduate School of Science)は、北海道大学大学院に設置される研究科以外の組織の一つである。また、北海道大学理学部(ほっかいどうだいがくりがくぶ、英称:School of Science)は、北海道大学に設置される学部の一つである。
化学科教員追い出し部屋ハラスメント報道 2024年5月9日編集
化学部門で、複数の教員が教授による「追い出し行為」の被害を訴えていると報道された。 https://mainichi.jp/articles/20240507/k00/00m/040/111000c まとめ
- 構造化学研究室 石森浩一郎教授 副学長 (当時) は講座制を採用していることを挙げ、「学生指導の責任は教授が取ることになっている」と、旧スタッフに学生を配属しない理由を述べた。石森氏は「強い要望は23年くらいまでなかったと記憶している。どうすれば快適になるか議論している。我々としては心外だ」と話した。
- 無機化学研究室 副化学部門長(当時)の松井雅樹教授は「人事の活性化」を理由に挙げた。「同じ分野でも新任教授と研究方針の相違などで研究室の運営が難しくなるケースも出てくる。一つのオプションとして、いわゆる旧スタッフには独立した形で研究室業務に振り回されることなく研究に集中できる環境を構築したいということだ」と説明した。
- 大学評価に詳しい調(しらべ)麻佐志・東京工業大教授(科学技術社会論)は、北大化学部門の旧スタッフへの扱いを「人権感覚がない」と批判
- アカデミックハラスメント問題に詳しい北仲千里・広島大准教授は「組織で特定の人を冷遇しようとしており不当な扱いだ」
- 追い出し部屋の内部基準を作った20年度当時の部門長、物理化学研究室 村越敬教授は「(化学部門として教授不在になる)前と同じ研究室を持ったまま、新しい研究室を作るのは物理的にも不可能」と説明した。
澤村正也(有機金属化学研究室)の研究不正編集
澤村正也(有機金属化学研究室)は研究不正を行い、4本の論文で、捏造519か所、改ざんが317か所と大規模不正行為が認定されている[1]。令和5年11月から令和9年3月まで研究資金停止の措置を取られている[2]。
澤村正也教授が2020年8月に発表した。脂肪酸を有用な有機化合物に合成するための人工触媒を開発した内容で、反応物の構造を調べる核磁気共鳴(NMR)の複数のデータで改ざんの疑いが明らかになり、2022年4月29日付で取り下げた[3][4]。調査結果によると、調査対象となった主な論文は4本、認定された不正行為は、4本の論文で捏造(ねつぞう)519か所、改ざんが317か所[5][6]。2019年に発表された2つの論文が、『Journal of the American Chemical Society』でNMRスペクトルとHPLCチャートの捏造のために撤回された[7][8]。 wikipediaリンク https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BE%A4%E6%9D%91%E6%AD%A3%E4%B9%9F
鈴木章のノーベル化学賞編集
2010年には北海道大学理学部出身で、鈴木カップリングで著名な鈴木章北海道大学名誉教授がノーベル化学賞を受賞している。 リスト先生もノーベル化学賞受賞した。
化学科に入るメリット編集
- 有機反応論研究室、情報化学研究室、理論化学研究室、有機第二研究室に分属できれば充実した研究生活が送れる。他の研究室は悲鳴上げてる印象。
- レポートの作法、実験ノートの作法等をしっかり学べる
- 移行店の割に就職や研究の質が高め、コスパ良し
- 毎日実験があるので実験好きにはたまらない
- 実験で高価な試薬を使うのでかなりお得な学科!
- 女子も結構いるので女子も入りやすい。
- 有機反応論研究室、情報化学研究室、理論化学研究室、有機第二研究室に分属されれば、就活楽勝。博士進学後も未来がある。
- 一部の若手の教授・准教授は世界的に著名。その先生方の研究室に配属できると将来勝ち組決定。
- 化学反応創成研究拠点 WPI-ICReDD]はノーベル化学賞受賞のリスト先生が所属。分属されることも可能。
- 触媒科学研究所、 電子科学研究所、遺伝子病制御研究所と連携している。世界的な研究所で研究できる可能性がある!
- 博士進学希望の学生は学費を支援してくれる制度がある。
- 野球大会などイベント盛りだくさん。飲み会好きにはありがたい。
- かっこいい先生が他の学科より多い
- 理論化学は日本一
化学科に入るデメリット編集
- 3K言われてるが、その通りである。(近年はカリキュラム改正でマシになったとされるが。)
- 物理化学の一部授業は半世紀前の内容を教えている。その割にかなり難しい。
- 2年生の時は朝8時から18時まで講義と化学実験。
- 有機系は研究室移る人が一定数いる。
- 一部の研究室は9時-21時のコアタイム。
- 物質化学研究室と有機金属化学研究室配属の場合は土曜日もコアタイムがある。
- 頭のいい学生と悪い学生が50:50で分かれているため、モチベ維持が難しい。
- 環境が古い。工学系が圧倒的に就職も環境も良い。
- 人気のない研究室の就職はそこまで強くない。
- 有機反応論研究室、情報化学研究室、理論化学研究室、有機第二研究室に分属されないと就活における化学科の強みをそこまで活かせない。
おすすめ科目編集
絶対役に立つ楽しい講義
- 生物化学I
- 生物化学II
- 錯体化学
- 有機反応化学
- 有機化学II
- 無機化学I
- 無機化学II
- 無機化学III
- 固体化学
要注意科目編集
有機化学I
落単続出 課題もテストも激ムズ 猛勉強必要
物理化学II
内容が古すぎる 覚えることいっぱい
研究室分属編集
成績の下位14名は研究室を希望することができない。しかしながら完全にランダムに分属されるわけではなく、副学科長との面談を経てまだ頑張れそうな分野の研究室に配属される。
研究室選びのヒント編集
やりたいことで選ぶと後悔することが多い 研究内容ではなく、教授との相性、研究室の雰囲気、就活・バイトの有無、コアタイム、卒業した先輩方の意見をしっかり聞くべし。
人気研究室編集
有機反応論研究室、情報化学研究室、理論化学研究室、有機第二研究室は大人気。勉強頑張ろう!
有機反応論研究室、情報化学研究室、理論化学研究室、有機第二研究室の4研究室は設備も教員も世界トップレベル。 卒業生も一流企業への就職が多い。この4研究室で化学科が持っているといっても過言ではない。
その他の研究室特長編集
金森文庫のホワイトボードに書かれていた内容転載(2021年-2023年)
物理化学研究室
教員の指導体制が厳しめだが面倒見は良い 研究室を異動する学生がいる 学会費支給される
量子化学研究室
イベントいっぱい 教授以外の教員にあたると厳しめの指導 研究室にこれなくなった大学院生がいる 教授は神 就活とバイトはOK 学会費は支給される 比較的アットホーム
有機金属化学研究室
研究不正のため企業から冷たい目。就活時研究不正について聞かれる。 研究資金が停止されているため、研究活動が厳しい。 1人1個ドラフト使える 理論化学もやってる バイト禁止
分析化学研究室
論文がでない。 見学に行くとお菓子貰える バイト自由 出席7割いかないと卒業できない 学会多め ゼミが長い。指導が厳しめ。
有機第一研究室
どんなに研究頑張っても論文の筆頭著者は実験していない教員になる。 月1で成果報告会がある 実験室は有機臭がする 火・木曜日はゼミがある バイトは土日であれば許可されている
化学反応と自己組織化 景山義之グループ
生物のような「自律性のある動き」をする有機分子システムの構築で、世界を先導する研究グループ 2019年度の液体化学研究室教授(武田定教授)の退職以降、2024年度に至るまでの5年度の間、学生の新規配属は行われてきませんでしたが、2025年度からは学生の受入が可能になる予定です。なお、詳細は未定です。関心をお持ちの方はご連絡ください。
学科長面談編集
成績が悪い学生は学科長に呼び出されて面談される。
野球大会編集
年に1回化学科野球大会といものがある。
金森文庫編集
化学科の共有スペースとなっている部屋。1937年3月に北大探検部のヒマラヤ遠征中に雪崩に遭い、亡くなった金森竜一郎氏の蔵書を元に創設された文庫スペース。 B2,B3の学習スペースになっている。ここで勉強すると先輩方からの有益な情報が得られることが多い。 場所は理学部7号館2階にある。
フロンティア入試(総合型選抜)編集
総合型選抜は受験生の能力や資質を多面的に評価する入試制度で、学力を含めた多様な個性・能力・資質・適性・目的意識や意欲を、提出書類、課題論文及び面接等で入学が決まる制度がある。
北海道大学理学部化学同窓会編集
同窓会誌「るつぼ」を毎年発行している。 北海道大学理学部化学同窓会では若き同窓生の研究活動支援を目的に奨学金制度を設けている。対象は本学総合化学院所属の修士・博士課程の学生で、海外で研究発表を行うための渡航資金として、 最大10万円を給付している。 年会費は1,500円。卒業時には、半強制的に支払いを要求される。拒否することも可能。
1,500円の年会費の支払いが事実上必須とされます。
研究室訪問編集
化学科は他の学部・学科と比べて、総合教育部1年生が研究室訪問する機会を数多く設定している。講義を通しての他に、 4月に「化学科week」を新設し、移行を希望する総合理系・学部別入試合格者を問わず研究室訪問を受け入れる。 先輩方に良いところと悪いところを聞けるチャンス。
関連項目編集
外部リンク編集
- ↑ [1]
- ↑ [2]
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ 研究活動上の不正⾏為に関する調査結果について - 北海道大学(2023年9月20日)
- ↑ Chemistry group at Hokkaido up to three retractions - Retractionwatch(2022年6月9日、英語)
- ↑ RETRACTED: Asymmetric remote C–H borylation of aliphatic amides and esters with a modular iridium catalyst - 『サイエンス』(2020年8月21日、英語)
- ↑ Journal of American Chemical Societyテンプレート:リンク切れ
- ↑ Journal of American Chemical Society. RETURN TO ISSUEPREVRETRACTIONNEXT ORIGINAL ARTICLEThis notice is a retraction. Retraction of “Iridium-Catalyzed Asymmetric Borylation of Unactivated Methylene C(sp3)–H Bonds” - Journal of American Chemical Society