ジンパ
ジンパは、羊肉を材料にバーベキューを行うジンギスカンパーティーの略称である。
概要編集
古くはジンパは北大用語であったものの、現在は道民に広く浸透している。
2000年代初期までは構内の至る場所でジンパが行われていたが、マナー悪化や環境保護等の理由でジンパ禁止となった時代があった。 しかし、教職員や学生のジンパ禁止反対運動により、ジンパ可能な場所を指定して再びジンパを行えるようになった。 詳細は学内ジンパ禁止問題を参照のこと。 ジンパ可能な場所は共用レクリエーションエリア(またはジンパエリア)と呼ばれる。
ジンパは1年目のクラスコンパ、サークルの親睦会、学部の新入生歓迎会など、学生が参加する機会は多数ある。 また共用レクリエーションエリアでの公的な場ではできないが、早朝ジンパ、雪上ジンパなどの派生系もある。 卒業後も、北大東京同窓会や関西同窓会主催のジンパが行われ、ジンパに参加する機会がある。
札幌での花見は雪解け後のゴールデンウィーク頃になるが、市内の円山公園などではこの時期だけ火気が使用できるジンパスペースとして利用できるようになり、ここで花見とセットでジンパを楽しむ北大生も多い。尚、お花見ジンギスカンは北海道以外にも長野県や岩手県で根付いている[1]。
学内にセイコーマートがオープンしてからは、店舗2階のテラス席にてジンパを行えるようになった。 また夏休みには新規イベントである緑のジンギスカンが開催され、広く北大のジンパ文化を市民や観光客に楽しんで頂けるようになった。
コロナ禍の影響編集
新型コロナウイルス感染症の影響により緑のジンギスカンが中止され、学内外でのジンパが事実上できなくなった時期が長期間続いていたが、2022年7月に同窓会主導で、学外の屋内会場ではあるものの大学公認のジンパが久しぶりに開催された。同ジンパ開催は校友会エルム等で案内された。その他2022年8月に北大ツイッター界隈主導でのジンパ開催が企画されていたが、コロナ感染拡大時期と重なり中止となった。その後構内の敷地でもジンパが行われるようになり、化学反応創成研究拠点ではノーベル賞受賞のベンジャミン・リスト氏の来学に併せジンパを行いリスト氏を祝った。
令和5年度の行動指針から、サークルの飲食を伴う会合は「禁止」→「極力控える」に変更になった。これによって、新歓ジンパを行うサークルが複数見られた。
ジンパセット(北大生協)編集
北大生協はジンパ開催を支援している。肉、野菜、たれに加え割り箸や取り皿、七輪や炭などのジンパ用具一式を含む「ジンパセット」を組合員に提供し、手ぶらでジンパできるようになっている。ただし酒類やドリンク類は各自用意しなければならない。
ジンパセット(セイコーマート)編集
セイコーマートのテラス席でジンパを行う場合、事前の店頭での予約とセイコーマートで取り扱うジンパセットの購入が必須である。電話やインターネットでの予約は不可。追加の肉やドリンクは同店舗で購入しなければならず、食材やドリンクの外部からの持ち込みや、北大生協のジンパセットの利用は禁止されている。
ドリンク編集
ジンパには酒が付き物である。定番はビールだが、焼酎もよく飲まれている。サッポロソフト(略称SS)は北大生の人気が高い伝統的なアルコール飲料である。
新入生の参加が多いジンパでは未成年者の飲酒が厳禁である。ソフトドリンクとしてはガラナがジンギスカン肉とよく合う。セイコーマートでガラナは買えるし、ノルベサの北海道くらし百貨店等で販売されている「北乃カムイガラナ」は美味しい。
エピソード編集
2018年9月の北海道胆振東部地震による停電時、構内でジンパを行う研究室がみられた。一部の研究室ではいつでもジンパを行えるよう、羊肉を備蓄し冷凍保存しているところがあるが、長期停電が見込まれると冷凍庫が使えず、肉が腐る前にジンパを行い肉を消費しようという知恵が背景にあると思われる。
関連項目編集
脚注編集
- ↑ 札幌テレビ放送,2023,「福永探偵社〜北海道だけじゃない!?お花見ジンギスカン文化を現地調査!」,どさんこワイド179,2023年4月27日,https://www.stv.jp/tv/dosanko_eve/tokushu/mkuhs40000009b2i.html