生活協同組合
北海道大学生活協同組合(ほっかいどうだいがくせいかつきょうどうくみあい)は北大の大学生協。北大生協。
概要編集
主な事業は学食、購買、書籍の店舗運営である。他に学生委員会が中心となって新歓活動や受験生歓迎活動を実施している。
新入生は20000円の出資金を払い生協組合員の資格を得る。(ということになっているが、実は出資最低額は1000円で、1000円出資すれば組合員になれる)組合員証は学生証と兼用で、レジでの支払いは学生証に組み込まれた生協電子マネーを用い、学内にあるチャージ機でチャージして使用する事ができる。特に教科書は単価が高く、マネーのポイントによる恩恵が多い。なお、出資金は卒業時に全額返還される。
北大生協を利用しているうちに、不満や意見を言いたいことがあるかもしれない。各店舗には「組合員の声」という目安箱が設けられ、生協に対する要望を投書する事ができる。投書された意見は原則回答が行われ、店舗に掲示される。近年は、北大生協に関する苦情を「組合員の声」ではなく大学事務に直接申し出るケースが多く、大学当局が北大生協を指導する場面がみられる。
経営状況の悪化編集
近年、学食にはランパス、教科書販売にはSTUDY FOR TWO、購買にはセイコーマートというライバルが出現している。セイコーマートができてからの中央購買、食堂、コップパンの経営は厳しい(北大生協教職員委員会機関誌『きぼうの虹』No379、p8)。しかし、書籍部でランパスを販売したり、生協が開発した北大グッズをセイコーマートで売っていたりしている。
新型コロナウイルス感染症は生協の経営悪化を決定的なものとした。オンライン授業が主体となったため学生が登校しなくなり、更に感染防止対策を余儀なくされ食堂部や購買部は大打撃を受けた。割引制度が縮小され、特に書籍の共同購入(協同購入ともいう)は令和2年10月から廃止された。また、かつて発行されていた紙の書籍利用券は令和3年3月を以って利用終了となる。かつては教科書購入は基礎クラス・学科単位で共同購入を利用するのがメジャーだったが、書籍共同購入という文化が消え失せる事となった。
総代編集
北大生協の年間計画は総代会という会議で決められる。1年生は各クラス1名、上級生・院生や教職員は学部毎に総代が選出され、総代会での議決権を持つ。
総代募集に関し、生協職員による執拗な勧誘手法への苦情が「学生の声 on Web」を通じて大学当局に寄せられている。
学生委員会編集
学部生の有志により結成される、北大生協を学生に普及するための組織。通称「GI」。「学生組織委員会」と名乗る事もある。
総代との相違点は、総代は北大生協の運営に直接関わらないのに対し、学生委員は学食や購買の企画やイベントに直接関わる。
オープンキャンパスや2次試験での道案内、受験生・北大生向けの冊子・機関紙の編集、新友の集いの運営等を行っている。
発行している冊子・機関紙編集
学生委員会発行編集
- NITOVE
- 受験生歓迎冊子。オープンキャンパスで配布。北大受験の事や勉強法が掲載されている。
- 秋桜
- フロンティア入試受験生歓迎冊子。
- いな蔵
- 北大生の生活
- 新入生歓迎冊子。入学手続き書類に同封。合格後の生活の準備や大学生の学び方、生協利用法が掲載されている。
- 機関紙。年3~4回発行。北大生の生活全般や生協の宣伝が掲載されている。
- 月刊GI
- 機関紙。月刊。コロナ禍を機に刊行された。前月の学生委員会の活動実績が掲載されている。原則としてオンラインで入手する。
院生委員会発行編集
- ほんでないかい
- 大学院生向け書籍パンフレット。年1回発行。院生でなくても書籍部でもらえる。
教職員委員会発行編集
- きぼうの虹
- 機関紙。隔月発行。北大に関する読み物、生協の宣伝、学生委員会や院生委員会の活動実績などが掲載されている。きぼうの虹フォトコンテストの実施主体となっている。
大学生協事業連合北海道支部(旧・大学生協北海道事業連合)発行編集
- TOKUREPO
- 北海道地区の大学生協が共同で発行していた小冊子。月刊でオススメの食堂メニューや文房具、書籍などを紹介していたが、2018年12月号を最後になくなった。発行母体であった「大学生協北海道事業連合」が解体したためと思われる。
- 大学生協のカタログショッピング
- パソコンや電化製品のパンフレット。教職員総代を通して各研究室に配布されている。