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== ジンパセット(北大生協) == | == ジンパセット(北大生協) == |
2024年10月2日 (水) 19:46時点における最新版
ジンパは、羊肉を材料にバーベキューを行うジンギスカンパーティーの略称である。
概要[編集]
古くはジンパは北大用語であったものの、現在は道民に広く浸透している。
2000年代初期までは構内の至る場所でジンパが行われていたが、マナー悪化や環境保護等の理由でジンパ禁止となった時代があった。 しかし、教職員や学生のジンパ禁止反対運動により、ジンパ可能な場所を指定して再びジンパを行えるようになった。 詳細は学内ジンパ禁止問題を参照のこと。 ジンパ可能な場所は共用レクリエーションエリア(またはジンパエリア)と呼ばれる。
ジンパは1年目のクラスコンパ、サークルの親睦会、学部の新入生歓迎会など、学生が参加する機会は多数ある。 また共用レクリエーションエリアでの公的な場ではできないが、早朝ジンパ、雪上ジンパなどの派生系もある。 卒業後も、北大東京同窓会や関西同窓会主催のジンパが行われ、ジンパに参加する機会がある。
札幌での花見は雪解け後のゴールデンウィーク頃になるが、市内の円山公園などではこの時期だけ火気が使用できるジンパスペースとして利用できるようになり、ここで花見とセットでジンパを楽しむ北大生も多い。尚、お花見ジンギスカンは北海道以外にも長野県や岩手県で根付いている[1]。
学内にセイコーマートがオープンしてからは、店舗2階のテラス席にてジンパを行えるようになり、広く北大のジンパ文化を市民や観光客に楽しんで頂けるようになった。かつて夏休みにセイコーマートで緑のジンギスカンが開催されていたが、2018年から2年間で終了した。
コロナ禍の影響[編集]
新型コロナウイルス感染症の影響により緑のジンギスカンが中止され、学内外でのジンパが事実上できなくなった時期が長期間続いていたが、2022年7月に同窓会主導で、学外の屋内会場ではあるものの大学公認のジンパが久しぶりに開催された。同ジンパ開催は校友会エルム等で案内された。その他2022年8月に北大ツイッター界隈主導でのジンパ開催が企画されていたが、コロナ感染拡大時期と重なり中止となった。その後構内の敷地でもジンパが行われるようになり、化学反応創成研究拠点ではノーベル賞受賞のベンジャミン・リスト氏の来学に併せジンパを行いリスト氏を祝った。
アフターコロナ下でのジンパ[編集]
令和5年度の行動指針から、サークルの飲食を伴う会合は「禁止」→「極力控える」に変更になった。これによって、新歓ジンパを行うサークルが複数見られた。
道外最大のジンパとなる北大東京ジンパは4年の時を経て令和5年5月21日復活した。同年は300人の人数制限を設けたが、翌年にジンパ参加者ギネス記録を達成した。
共用レクリエーションエリアや北大生協のジンパセットの利用、セイコーマートのテラス席のジンパ利用が再開した他、2023年7月から、イベントの緑のビアテラスでもジンパ設備を設置しジンギスカンセットの購入でジンパ可能となった。2024年は、緑のビアテラスのスピンオフイベントとして、緑のジンパテラスが新規開催された。
2024年9月に開設されたバーチャルキャンパスでは、バーチャル空間上でジンパが体験できる。
ジンパセット(北大生協)[編集]
北大生協はジンパ開催を支援している。肉、野菜、たれに加え割り箸や取り皿、七輪や炭などのジンパ用具一式を含む「ジンパセット」を組合員に提供し、手ぶらでジンパできるようになっている。ただし酒類やドリンク類は各自用意しなければならない。
ジンパセット(セイコーマート)[編集]
セイコーマートのテラス席でジンパを行う場合、事前予約とセイコーマートで取り扱うジンパセットの購入が必須である。店頭またはインターネットで予約を受け付ける。追加の肉やドリンクは同店舗で購入しなければならず、食材やドリンクの外部からの持ち込みや、北大生協のジンパセットの利用は禁止されている。
ドリンク[編集]
ジンパには酒が付き物である。定番はビールだが、焼酎もよく飲まれている。サッポロソフト(略称SS)は北大生の人気が高い伝統的なアルコール飲料である。
2024年の緑のジンパテラスの初開催に併せ、ジンパに合うワイン『「QU'EST-CE QUE JINPA?(ケスク ジンパ?)」ボルドールージュ2019』が発売された。
新入生の参加が多いジンパでは未成年者の飲酒が厳禁である。ソフトドリンクとしてはガラナがジンギスカン肉とよく合う。セイコーマートでガラナは買えるし、ノルベサの北海道くらし百貨店等で販売されている「北乃カムイガラナ」は美味しい。
ギネス世界記録[編集]
2024年5月19日に東京同窓会による北大東京ジンパで798人が一斉にジンギスカン料理を作り、一斉ジンギスカンのギネス世界記録を更新した[2]。
当日は寳金総長の発声の下、規定されたレシピに従い10分間でジンギスカン料理を作った。認定員が机間巡回し、違反の有無に厳しく目を光らせた[3]。ギネス記録が認定された後は通常のジンパが行われ、同窓生らが懇親した。
(株)ベル食品は、当該イベントに成吉思汗のたれを提供した。
エピソード[編集]
2018年9月の北海道胆振東部地震による停電時、構内でジンパを行う研究室がみられた。一部の研究室ではいつでもジンパを行えるよう、羊肉を備蓄し冷凍保存しているところがあるが、長期停電が見込まれると冷凍庫が使えず、肉が腐る前にジンパを行い肉を消費しようという知恵が背景にあると思われる。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
脚注[編集]
- ↑ 札幌テレビ放送,2023,「福永探偵社〜北海道だけじゃない!?お花見ジンギスカン文化を現地調査!」,どさんこワイド179,2023年4月27日,https://www.stv.jp/tv/dosanko_eve/tokushu/mkuhs40000009b2i.html
- ↑ 「一斉ジンギスカン798人、鉄板焼きのギネス記録…北海道大学東京同窓会が都内で企画」,読売新聞オンライン,2024年5月19日,https://www.yomiuri.co.jp/national/20240519-OYT1T50060/
- ↑ レシピ順通りに調理しない、人から焼き方を教わる、肉が焼けていない、フライングで肉を食べる等の行為は違反となる。