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'''総合教育部理系'''(そうごうきょういくぶぶんけい)は北海道大学の入試形態及びその試験で入学した学生の所属。'''総合理系'''、あるいは'''総理'''と呼ばれることが多い。
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'''総合教育部理系'''(そうごうきょういくぶりけい)は北海道大学の入試形態及びその試験で入学した学生の所属。'''総合理系'''、あるいは'''総理'''と呼ばれることが多い。
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
入学時に学部を決定せず、1年目修了時に学部を決定する理系の入試形態。またこの入試形態で入学した学生のこと。前期一般入試で入学してきた理系学生は[[医学部]]・[[獣医学部]]・[[歯学部]]を除いて全員これに該当する。
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入学時に学部を決定せず、1年目修了時に学部を決定する理系の入試形態。またこの入試形態で入学した学生のこと。前期一般入試で入学してきた理系学生は[[医学部]]・[[獣医学部]]・[[歯学部]]・[[水産学部]]を除いて全員これに該当する。
  
高校生の段階で学部を決めるのではなく、大学で一年間学問に触れてから学部を選択することができるという一見合理的なシステムなのだが、[[移行点]]と呼ばれる一年生の平均[[GPA]]によってその後の人生を大きく左右されることになるのが現実である。
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高校生の段階で学部を決めるのではなく、大学で一年間学問に触れてから学部を選択することができる合理的なシステムである。しかし一方、[[移行点]]と呼ばれる一年生の平均[[GPA]]によってその後の人生を大きく左右される残酷なシステムでもある。
  
受験が終わった学生がモチベーションを維持することはなかなか難しく、誰しも思い通りの学部に進学できるわけではない。その結果プログラミングやアルゴリズムを考えることが大好きな[[工学部機械工学科]]生、薬剤師の夢を持つ[[工学部応用化学科]]生、[[牛]]や[[羊]]が大好きな[[理学部化学科]]生が誕生することとなる。
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学部別入試・総合入試が選択できる文系と異なり、'''前期一般入試で入学してくる大半の理系学生は、この総合理系制度を避けることができない。'''否応無しに移行点レースに参加することとなる。
  
移行点を上げるには授業にちゃんと出てテストで良い点を取る努力をすることは無論重要なのだが、必修・選択必修科目においてはどの教員に当たるかという運要素(いわゆる「教員ガチャ」)も相当部分の要因を占めている。
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しかし受験が終わった学生がモチベーションを維持することは中々難しく、誰しも思い通りの学部に進学できるわけではない。その結果プログラマー志望の[[工学部]][[機械知能工学科]]生や、薬剤師の夢を持つ[[理学部]][[化学科]]生、[[牛]]や[[羊]]が大好きな[[医学部]][[保健学科]]生等が続々誕生することとなる。
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移行点を上げるには勿論「出席をすること」と「テストで良い点を取ることが最重要になる。しかし必修・選択必修科目においては、果たしてどの教員に当たるかという運の要素(いわゆる「教員ガチャ」)も相当重要になってくる。
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ちなみに移行点次第では文系学部に進学することもできる。(いわゆる'''文転'''。) 総合理系から[[文学部]]や[[経済学部]]等に進学する人は毎年僅かだが存在する。
  
 
== 選抜群 ==
 
== 選抜群 ==
総合理系は国際総合入試と[[前期入試]]の2通りの募集方法がある。
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総合理系は国際総合入試と[[前期入試]]の2通りの募集方法がある。前期入試で総合理系を志願する受験生は、出願時に以下の選抜群から1つを選んで出願しなければならない。尚、国際総合入試は選抜群がない。
  
前期入試で総合理系を志願する受験生は、出願時に以下の選抜群から1つを選んで出願しなければならない。尚、国際総合入試は選抜群がない。
 
  
 
* 数学重点選抜群
 
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* 生物重点選抜群
 
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* 総合科学選抜群
 
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各選抜群の大きな差異は募集定員と傾斜配点である。また選抜群によって[[前期入試]]で指定される試験場が異なる。
 
各選抜群の大きな差異は募集定員と傾斜配点である。また選抜群によって[[前期入試]]で指定される試験場が異なる。
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合格者はTwitterで合格報告する際、「北海道大学 総合理系 ○○重点選抜群に合格しました #春から北大」と記載したツイートを行う者が多い。
 
合格者はTwitterで合格報告する際、「北海道大学 総合理系 ○○重点選抜群に合格しました #春から北大」と記載したツイートを行う者が多い。
  
合格後、[[入学式]]前の[[健康診断]]で各選抜群毎に受診すべき日時は異なるが、健康診断以降は選抜群に分かれて何かを行うという事はなく、選抜群は意味が無くなる。
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しかし、'''一度北大に入学してしまえばこの括りはほとんど意味をなさなくなる。'''この括りが利用される事といえば、[[入学式]]直前の[[健康診断]]で、各選抜群毎に受診すべき日時が分けられているくらいである。
  
 
== 関連項目 ==
 
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2024年6月7日 (金) 17:53時点における最新版

総合教育部理系(そうごうきょういくぶりけい)は北海道大学の入試形態及びその試験で入学した学生の所属。総合理系、あるいは総理と呼ばれることが多い。

概要[編集]

入学時に学部を決定せず、1年目修了時に学部を決定する理系の入試形態。またこの入試形態で入学した学生のこと。前期一般入試で入学してきた理系学生は医学部獣医学部歯学部水産学部を除いて全員これに該当する。

高校生の段階で学部を決めるのではなく、大学で一年間学問に触れてから学部を選択することができる合理的なシステムである。しかし一方、移行点と呼ばれる一年生の平均GPAによってその後の人生を大きく左右される残酷なシステムでもある。

学部別入試・総合入試が選択できる文系と異なり、前期一般入試で入学してくる大半の理系学生は、この総合理系制度を避けることができない。否応無しに移行点レースに参加することとなる。

しかし受験が終わった学生がモチベーションを維持することは中々難しく、誰しも思い通りの学部に進学できるわけではない。その結果プログラマー志望の工学部機械知能工学科生や、薬剤師の夢を持つ理学部化学科生、が大好きな医学部保健学科生等が続々誕生することとなる。

移行点を上げるには勿論「出席をすること」と「テストで良い点を取ることが最重要になる。しかし必修・選択必修科目においては、果たしてどの教員に当たるかという運の要素(いわゆる「教員ガチャ」)も相当重要になってくる。

ちなみに移行点次第では文系学部に進学することもできる。(いわゆる文転。) 総合理系から文学部経済学部等に進学する人は毎年僅かだが存在する。

選抜群[編集]

総合理系は国際総合入試と前期入試の2通りの募集方法がある。前期入試で総合理系を志願する受験生は、出願時に以下の選抜群から1つを選んで出願しなければならない。尚、国際総合入試は選抜群がない。


  • 数学重点選抜群
  • 物理重点選抜群
  • 化学重点選抜群
  • 生物重点選抜群
  • 総合科学選抜群


各選抜群の大きな差異は募集定員と傾斜配点である。また選抜群によって前期入試で指定される試験場が異なる。

合格者はTwitterで合格報告する際、「北海道大学 総合理系 ○○重点選抜群に合格しました #春から北大」と記載したツイートを行う者が多い。

しかし、一度北大に入学してしまえばこの括りはほとんど意味をなさなくなる。この括りが利用される事といえば、入学式直前の健康診断で、各選抜群毎に受診すべき日時が分けられているくらいである。

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