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西浦博

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西浦博(にしうら ひろし)は、京都大学医学研究科教授。元北海道大学医学研究院教授。専門は理論疫学。

概要[編集]

武漢市で新型コロナウイルス感染症が深刻化した当初から感染者数の推定を行い、日本への注意喚起を広く行ってきた。

政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議のメンバーとして、「クラスター」(小規模な感染者集団)や「オーバーシュート」(爆発的な感染者急増)、「ロックダウン」(都市封鎖)等の用語を用いて現状を説明し、若者の行動自粛などを北海道等の地方自治体に要請した。3月に大阪府知事が大阪府と兵庫県の往来自粛を府民に要請したが、その根拠として西浦教授が作成した文書が挙げられている。東京都知事の記者会見に同席することもある。

安倍首相による緊急事態宣言の発令時、「人との接触を8割減らせば2週間後にはピークアウトし感染者数は減少に転ずる」モデルを提唱し、「8割おじさん」というあだ名で呼ばれるようになった。尚、「8割おじさん」のあだ名はインターネットスラングに留まらず、マスメディアでもしきりに使われるようになり、特に日本テレビ系列の情報番組では、西浦教授について取り上げる際、「8割おじさん」をあたかも枕詞のように付けて報道している。

もし政府がコロナ対策を行わなかった場合、85万人以上がコロナに罹患し、41万人が死亡するという試算を公表した。この予想は外れ、国民や専門家の一部は西浦教授を批判した。しかし外出抑制に貢献しオーバーシュートを阻止したことで西浦教授を評価する意見も多い。

5月下旬に全国で緊急事態宣言を解除した後、国民の間に気の緩みが生じ、東京などで感染者数の再度の増加傾向がみられるようになった。これを受けて西浦教授は、「7月中旬までに再流行し、都内の感染者数は1日100人以上になるだろう」と訴えている。この予想は7月2日の段階で的中した。

6月に政府の専門家会議が解散され、お役御免となった。

西浦教授はTwitterアカウントを開設し、国民への注意喚起を更に強化している。タレントの指原莉乃が西浦教授のツイートに反応する等、影響力は大きい。

普段は医学部専門科目のみを担当しているが、令和2年度前期は主題別科目「社会の認識」の新入生向けの授業に出講している。

8月1日付けで北大を退職し、京大に異動することをTwitterで明かした。

退職後[編集]

2021年3月13日、2020年度CoSTEP修了式の講師として久しぶりに北大で講義した。

2022年9月29日、日本産業衛生学会(札幌コンベンションセンター)にて特別講演を行った。

関連項目[編集]



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