北大生協物体X戦争
北大生協物体X戦争(ほくだいせいきょうぶったいエックスせんそう)は北大生協の北部食堂が発売した商品のネーミングをめぐる、X上にて発生した呼称問題。
概要[編集]
2025年5月19日から1週間、北大生協の北部食堂にて「物体X」を発売することが、北大生協北部店の公式Xで発表された。地域によって呼ばれ方が異なり統一名称で発売することが困難な商品を発売することと、北大生協組合員の投票により「物体X」の呼称を決定することが本企画の主眼であった。本企画の仕掛け人は北大生協学生組織委員会である。
商品は、あんこを生地で包んで鉄板焼きで焼いて円柱形に整形した和スイーツである。
ところが、北大生ツイッタラーの一人が、「北大、ついに謎の食べ物売り始めてておもろいw」なるポストを行った。本来北大生協を主語にすべきポストを北大を主語としたためXユーザーの反応は素早く、ポストして半日以内に万バズを達成すると同時に呼称問題が惹起した。
特に激しく反応したのは、北大とは無関係と思われる北海道在住・出身のXユーザーで、中には「おやきと呼べ」のような命令形のものもあった。
1週間に渡る投票の結果、1019票中283票の支持を得て、「物体X」の名称は今川焼に決定し、5月26日より北部食堂レギュラーメニューとして店頭に並ぶことでケリがついた。
尚、本項目名の「北大生協物体X戦争」もXユーザーによって提唱され、項目名として採用した。
評価[編集]
世間一般で今日まで争われてきたこの商品の呼称問題に、北大生協は「物体X」という新たな選択肢を提示した。
また、投票結果は今川焼きが最も組合員に支持され、北海道内での一般的称呼であるおやきの得票率が2割未満であったことは、全国から学生を集める北大の多様性を再確認することに繋がった。
しかし、北海道で販売するのに関東エリアで主流である称呼を採用することは、逆に方言標準化や同化政策に通ずる問題があるとの指摘もある。
物体Xの呼ばれ方[編集]
投票の選択肢にある呼称[編集]
- 回転焼き
- 大判焼き
- 今川焼き
- おやき
- 御座候
- じまん焼き
- 太鼓焼き、太鼓まんじゅう
- 二重焼き
- ベイクドモチョチョ
Xユーザーにより提唱された呼称[編集]
- 北大生協焼き
- アンビシャスまんじゅう
- 物体Xのままで良い
備考[編集]
この事件が発生した同日に北大がバズる事象がもう1件あった。同年の北大祭の目玉企画である「春とヒコーキ a.k.a.バキ童」トークショーの学内先行発売が行われ、想定以上の北大生が並んでたためチケットを購入できなかった人が続出した他、18:30以前の待機を禁止する北大祭事務局の呼び掛けに従った人が購入できず、呼び掛けを無視して早く並んだ人が購入できた件についての不満のポストが複数見られた。
北大祭において、物体Xは2012年楡陵祭の模擬店で「大判焼き」の称呼で販売されたことがあるが[1]、2018年以降は物体Xの販売実績はない。しかし、鯛焼きやクマヤキ等、同一原料でも動物の形をしたスイーツは近年の模擬店でも販売されている。