文学部研究室定員制導入事件
文学部研究室定員制導入事件(ぶんがくぶけんきゅうしつていいんせいどうにゅうじけん)は、文学部の研究室配属にあたり定員制が導入された事件。
概要編集
文学部では長い間、学部別入試文学部入学者、及び総合入試入学者で文学部への学部移行決定者が2年生に進学する時に1つの研究室に所属し、希望者は希望する研究室に全員所属できる制度をとっており[1]、他の大学にはない北大独自の制度として受験生や受験産業の魅力を集めていたのと同時に、対象学生にとっては、他学部のように移行点レースを気にすることなく[2]、好きな講義を自由に履修できる制度でもあった。
しかし、2025年7月16日になって文学部から突然「研究室の定員制を2026年4月から導入し、定員を上回る場合は通年GPAの高い順で配属者を決定する」という通達がされた。
年度途中での制度の変更に対し、SNS上では学生の間からはとまどいや不満が見られた。
北大新聞編集部はX上にて、今回の制度変更に関する緊急アンケートを実施した。
一部の学生は制度変更の延期を求め、「外部リンク」に掲載した署名サイトにて8月12日を期限としオンライン署名を集めた。尚、本事件の経緯の詳細はこの署名サイト上に掲載されている。 また、事件発生翌日の7月17日には、有志によって北海道大学文学部長に宛てた公開質問状を送付したことが発表された(下記参照)。
7月30日にはELMSを通して、7月30日日付けで文学部長・文学部教務委員長の連名で書面が発出され、定員制導入を撤回する意志がないことが示された。この書面を以って、公開質問状に対する回答とされた。
加えて、これら一連の事件は北海道新聞によって取材されることとなったが、9月30日時点では北海道新聞社による報道は確認されていない。
2025年9月30日、同日開催の総合教育部行事の「学部・学科等移行ガイダンス」2日目の「学部・学科等紹介」の場にて、「2026年度に導入予定だった定員制導入を、一部の研究室を除き2027年度に延期する[3]」という説明を学生に対し行ったことを、北大新聞編集部が報じた。
関連項目編集
外部リンク編集
- 「北海道大学文学部研究室配属の定員制設置延期を求めます」,change.org,2025年7月16日
- 「文学部 研究室の定員制開始を”延期” 谷本教務委員長『来年度の導入は撤回』」,北海道大学新聞編集部,2025年9月30日
