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== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
北海道大学の一年生は学部未所属の[[総合教育部]]として一年を過ごす。その後[[全学教育科目]]の成績を元にした移行点の高い順に希望学部への配属が優先的に行われる。
 
北海道大学の一年生は学部未所属の[[総合教育部]]として一年を過ごす。その後[[全学教育科目]]の成績を元にした移行点の高い順に希望学部への配属が優先的に行われる。
多くの文系学部([[総合文系]]以外)や[[医学部]]・[[歯学部]]・[[獣医学部]]、そして[[後期入試]]入学者と[[フロンティア入試]]入学者(旧[[AO入試]])は入学時点で学部がすでに決定しておるため、転部を考えない限りは必要のない概念である。<ref>ただし後期入学者も農・工・水・薬学部では学科/コース分属の際に分属点と呼ばれる、実質的には移行点と変わらないものを参照するため成績を気にする必要がある。またAO・フロンティア入試での入学者は転部が認められていない。</ref>
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つまり多くの文系学部([[総合文系]]以外)や[[医学部]]・[[歯学部]]・[[獣医学部]]、そして[[後期入試]]入学者と[[フロンティア入試]]入学者(旧[[AO入試]])は入学時点で学部がすでに決定しているため、とくに必要のない概念である。<ref>ただし後期入学者も農・工・水・薬学部では学科/コース分属の際に分属点と呼ばれる、実質的には移行点と変わらないものを参照するため成績を気にする必要がある。またAO・フロンティア入試での入学者は転部が認められていない。</ref>
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移行点のトップに位置するのはもちろん医学部[[医学科]]や[[獣医学部]]であるが、総合教育部からの移行枠はそれぞれ5〜10人程度しか無いため、ほとんどの学生にとっては関係ない話だ。このルートで進級する生徒はほぼ全ての科目でA+の成績を取っている秀才の中の秀才(楽単最適化モンスター)である。
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移行点のトップに位置するのはもちろん医学部[[医学科]]や[[獣医学部]]であるが、総合教育部からの移行枠はそれぞれ5〜10人程度しか無いため、ほとんどの学生にとっては関係ない世界だ。このルートで進級する生徒はほぼ全ての科目でA+の成績を取っている秀才の中の秀才(楽単最適化モンスター)である。
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毎年移行点の上位にランクインするのは[[農学部]]・[[薬学部]]・[[工学部]][[情報エレクトロニクス学科]]・[[理学部]][[生物科学科]]などである。文系ならば[[文学部]]や[[法学部]]も高い。
 
毎年移行点の上位にランクインするのは[[農学部]]・[[薬学部]]・[[工学部]][[情報エレクトロニクス学科]]・[[理学部]][[生物科学科]]などである。文系ならば[[文学部]]や[[法学部]]も高い。
      
逆に、毎年最下位争いをするのは[[理学部]][[数学科]]、[[化学科]]、[[地球惑星科学科]]・[[工学部]][[環境社会工学科]]・[[医学部]][[保健学科]]・[[水産学部]]などである。[[経済学部]]や[[教育学部]]もかなり低い。
 
逆に、毎年最下位争いをするのは[[理学部]][[数学科]]、[[化学科]]、[[地球惑星科学科]]・[[工学部]][[環境社会工学科]]・[[医学部]][[保健学科]]・[[水産学部]]などである。[[経済学部]]や[[教育学部]]もかなり低い。
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'''北海道大学といえば農学部'''というブランドイメージがある。北大がもともと札幌農学校として誕生したこともあり、看板学部として毎年高い人気を誇る。'''農学部が看板の総合大学なんて全国見渡しても北大くらい'''だろうが、北の離島でお国に貢献できることなんて農学くらいなので仕方無い。当然、移行点は高い。
 
'''北海道大学といえば農学部'''というブランドイメージがある。北大がもともと札幌農学校として誕生したこともあり、看板学部として毎年高い人気を誇る。'''農学部が看板の総合大学なんて全国見渡しても北大くらい'''だろうが、北の離島でお国に貢献できることなんて農学くらいなので仕方無い。当然、移行点は高い。
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よく北大の紹介写真に使われている安田講堂のコンクリコピーのような講堂も農学部である。とにかく、北大といえば緑いっぱいの大自然=農学部みたいな発想があるのは間違いない。北大に入学してきた多くの総合理系生(体感では5割)が「農学部に行きたいです」と言っている。
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よく北大の紹介写真に使われている安田講堂のコンクリコピーのような講堂も農学部である。とにかく、北大といえば緑いっぱいの大自然→農学部みたいな発想があるのは間違いない。北大に入学してきた多くの総合理系生(体感では5割)が「農学部に行きたいです」と言っている。
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しかし大半の「農学部に行きたいです」はとりあえず言ってみただけの虚構である。高い移行点というのは10代の貴重な一年を費やして初めて得られるものだ。4月に目を輝かせて農学部に行きたいと言っていた一年生たちは10月もなかばになるころ、「農学部は無理です」「やりたいことは違った」と目を伏せながらつぶやくのである。しかし安心してほしい、君のやりたいことは大抵の場合農学じゃない。(農学研究は突き詰めれば生物学と化学と地学である。)
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しかし大半の「農学部に行きたいです」はとりあえず言ってみただけの虚構である。高い移行点というのは10代の貴重な一年を費やして初めて得られるものだ。4月に目を輝かせて農学部に行きたいと言っていた一年生は皆、10月なかばになる頃合いに「農学部は無理です」「やりたいことは違った」と目を伏せながらつぶやくのである。しかし安心してほしい、君のやりたいことは大抵の場合農学じゃないから。(農学研究は突き詰めれば生物学と化学と地学である。)
    
とはいえ、'''特にやりたいことがない総合理系生は農学部を志望しておくことをオススメする。'''とりあえず農学部を目指しておけば、後で志望が変わっても大抵の学部学科には移行できるからだ。
 
とはいえ、'''特にやりたいことがない総合理系生は農学部を志望しておくことをオススメする。'''とりあえず農学部を目指しておけば、後で志望が変わっても大抵の学部学科には移行できるからだ。
    
== 薬学部 ==
 
== 薬学部 ==
薬学部[[薬学科]]の移行点が高いのもそんなに不思議ではないだろう。'''薬剤師になれるのだから。'''
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薬学部[[薬学科]]の移行点が高いのもさほど不思議ではないだろう。'''薬剤師になれるのだから。'''
    
しかし、[[薬科学科]]の移行点が高いのは全く謎である。薬剤師になれるわけでもなく、研究者志望という訳でもないのに薬科学科に所属している多くの学生達。おそらく彼らのほとんどは、[[薬学科]]に行きたかったけど移行点が足りないため仕方なく、せめて薬学部に滑り込もうと考えたタピオカブーマーだろう。薬学科の恩恵に預かっているだけだ。
 
しかし、[[薬科学科]]の移行点が高いのは全く謎である。薬剤師になれるわけでもなく、研究者志望という訳でもないのに薬科学科に所属している多くの学生達。おそらく彼らのほとんどは、[[薬学科]]に行きたかったけど移行点が足りないため仕方なく、せめて薬学部に滑り込もうと考えたタピオカブーマーだろう。薬学科の恩恵に預かっているだけだ。
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== 工学部 ==
 
== 工学部 ==
* 情報エレクトロニクス学科
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*[[情報エレクトロニクス学科]]
 
工学部の情報エレクトロニクス学科は就職的な利点が多くある上、近年「あいてぃーえんじにあ」や「でーたさいえんてぃすと」の価値が上がってきていることもあり、実利的な意味で毎年人気である。特に[[情報理工学コース|情報理工]]や[[メディアネットワークコース|メディア]]の移行点は情エレの中でも頭一つ抜けている。'''農学部の看板学科に匹敵するほどだ。'''それ以外のコースもそれなりに高い点数が必要になる。
 
工学部の情報エレクトロニクス学科は就職的な利点が多くある上、近年「あいてぃーえんじにあ」や「でーたさいえんてぃすと」の価値が上がってきていることもあり、実利的な意味で毎年人気である。特に[[情報理工学コース|情報理工]]や[[メディアネットワークコース|メディア]]の移行点は情エレの中でも頭一つ抜けている。'''農学部の看板学科に匹敵するほどだ。'''それ以外のコースもそれなりに高い点数が必要になる。
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* 応用理工系学科
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*[[応用理工系学科]]
 
応用化学コースの学生は自分が賢いことを鼻にかけていて、バカでもできる農学を蹴ってあえて応用化学コースに入ることをステータスだと思っている節がある。[[化学科|理学部化学科]]の連中を内心下に見ている。応用物理コースは移行点が低い。一部の人にとっては研究内容は魅力的だが、電子素子について研究したいなら情エレの[[電気電子工学コース|電電]]の方がいいと思う。応用マテリアル工学コースは影が薄い。
 
応用化学コースの学生は自分が賢いことを鼻にかけていて、バカでもできる農学を蹴ってあえて応用化学コースに入ることをステータスだと思っている節がある。[[化学科|理学部化学科]]の連中を内心下に見ている。応用物理コースは移行点が低い。一部の人にとっては研究内容は魅力的だが、電子素子について研究したいなら情エレの[[電気電子工学コース|電電]]の方がいいと思う。応用マテリアル工学コースは影が薄い。
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* 環境社会工学科
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*[[環境社会工学科]]
 
比較的移行点が低い。総合理系で1年過ごしたものの、やりたい事が見つからずなんとなくで移行する人が多いイメージ。
 
比較的移行点が低い。総合理系で1年過ごしたものの、やりたい事が見つからずなんとなくで移行する人が多いイメージ。
 
'''北大の土木は全国的にみてもかなり伝統的で、就職も良いため移行点のコスパが良い。'''
 
'''北大の土木は全国的にみてもかなり伝統的で、就職も良いため移行点のコスパが良い。'''
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* [[生物科学科]]
 
* [[生物科学科]]
 
おそらく理学部の中で最も人気な学科。生き物大好きな人が集まるため移行点が高い。そして女子率が高い。
 
おそらく理学部の中で最も人気な学科。生き物大好きな人が集まるため移行点が高い。そして女子率が高い。
たいていの生物科学科生は、1年生四月の入学時点からこの学科への進学を希望している印象。
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たいていの生物科学科生は、1年生四月の入学時点からこの学科への進学を希望している印象がある。
 
なお生物科学科のなかでも'''生物学専攻'''と'''高分子機能学専攻'''とに分かれている。これは生物という研究対象のスケールの違いである。基本的に人気は生物学>高分子機能学である。
 
なお生物科学科のなかでも'''生物学専攻'''と'''高分子機能学専攻'''とに分かれている。これは生物という研究対象のスケールの違いである。基本的に人気は生物学>高分子機能学である。
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しかし実績や研究レベルは、農学部や薬学部、高分子などの他の化学系よりは高いようである。
 
しかし実績や研究レベルは、農学部や薬学部、高分子などの他の化学系よりは高いようである。
 
理学部の割にかなり就職が良い。
 
理学部の割にかなり就職が良い。
その過酷さゆえ'''3K'''などと言われてるが、以前行われたカリキュラム変更以降、医歯薬系ほどの忙しさはなくなった。
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その過酷さゆえ'''3K'''などと言われてるが、以前行われたカリキュラム変更のおかげで医歯薬系ほどの忙しさはなくなった。
 
教授は優しくてフレンドリーな人が多い。
 
教授は優しくてフレンドリーな人が多い。
 
女子率もそれなりに高いので女子も入りやすい学科。
 
女子率もそれなりに高いので女子も入りやすい学科。
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* [[物理学科]]
 
* [[物理学科]]
 
長らく移行点の最底辺を這いつくばってきたが、近年の物理系ブームに乗ってぐんぐん移行点を伸ばしている要注意学科である。2024年には生物化学科と並んで'''理学部で最も移行点の高い学科となった。'''女子が少ない。定員が少ない。必修科目が少ないので結構自由がある。
 
長らく移行点の最底辺を這いつくばってきたが、近年の物理系ブームに乗ってぐんぐん移行点を伸ばしている要注意学科である。2024年には生物化学科と並んで'''理学部で最も移行点の高い学科となった。'''女子が少ない。定員が少ない。必修科目が少ないので結構自由がある。
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* [[地球惑星科学科]]
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定員数が多いため移行点はそこまで高くない。興味のある学生はこの[[地球惑星科学科]]しか見えない一方で、興味のない学生にとっては本当にどうでもいい学科。
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北大でも数少ない'''地学'''を専門に学べる場所だが、生物学・物理学・数学・化学をフルに使う場所でもあるので志望者は要注意。北海道の大地を活かして火山活動から気象、災害、鉱物、化石、古生物、果ては太陽系内の宇宙<ref>太陽系外の宇宙は基本的に[[物理学科]]の専門である。</ref>などを幅広く研究している。
    
== 医学部 ==
 
== 医学部 ==
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移行点の最底辺である。
 
移行点の最底辺である。
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この学部の生徒は2年次までは札幌で勉強するのだが3年次からは[[函館キャンパス]]で勉強する。しかし札幌の自宅から函館キャンパスに通学することは不可能である。つまり'''途中で函館送りになる'''というほぼこの一点で学生からの人気を落としているという、なんとも不遇な学部である。
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この学部の生徒は2年次までは札幌で勉強するのだが、3年次からは[[函館キャンパス]]で学ぶことになる。しかし札幌の自宅から函館キャンパスに通学することは不可能だ。つまり'''途中で函館送りになる'''というほぼこの一点で学生からの人気を落としているという、なんとも不遇な学部である。
    
学部の特色上海に面した所に設置する必要があるので仕方ないともいえるが、札幌⇄函館間の公共アクセスが
 
学部の特色上海に面した所に設置する必要があるので仕方ないともいえるが、札幌⇄函館間の公共アクセスが
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と、どれも微妙なのも問題か。('''新幹線はまだか?''') 「せめて小樽か石狩だったら…」と思う学生は少なくないだろう。
 
と、どれも微妙なのも問題か。('''新幹線はまだか?''') 「せめて小樽か石狩だったら…」と思う学生は少なくないだろう。
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というのが通説だが、総合理系の学生の中には[[海洋生物科学科]]や[[増殖生命科学科]]を志望する人もそれなりに存在する。しかし学部別入試を実施しているので、最初からそっちで入った方が楽なのは言うまでもない。
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しかし、総合理系の学生の中には[[海洋生物科学科]]や[[増殖生命科学科]]を志望する人も一定数存在する。彼らは1年間のモラトリアムを有効活用して、水産学部の価値に気付けた真の総合理系生である。しかし本当のところ、水産学部は学部別入試を実施しているので最初からそっちで入学した方が楽なのは言うまでもない。
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ちなみに、上記工学部の情エレの文に「就職的な利点が多くある上、近年『あいてぃーえんじにあ』や『でーたさいえんてぃすと』の価値が上がってきていることもあり、実利的な意味で堅実に高い。」とあるが、水産学部、特に[[海洋資源科学科]]でも、就職活動において多少有利になるようなプログラミングは学ぶし、研究においてはバリバリ利用する。
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ちなみに、水産学部の学問領域は中々広い。理学系分野から工学系分野、果ては経済系分野まで'''海に関することなら何でも学ぶことができる。'''
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たとえば上記の工学部の情エレの文に「就職的な利点が多くある上、近年『あいてぃーえんじにあ』や『でーたさいえんてぃすと』の価値が上がってきていることもあり、実利的な意味で堅実に高い。」とあるが、水産学部、特に[[海洋資源科学科]]でも当然プログラミングは学ぶし、研究においてはバリバリ利用する。
    
大半の高校生と大学1年生は「水産学部はさかなクンでしょ、釣りばかりしてプログラミングなんてしないでしょ」と偏見を持っているものと思われる。しかし水産学部に限らず、'''総合理系生達は「その学部学科がどんな講義を行っているのか」「何を研究しているのか」「どんな所に就職しているのか」など、しっかり調査をしてから、自身の移行先を検討するべきである。'''タピオカブームや、格好いい名前の学科に惑わされてはいけない。
 
大半の高校生と大学1年生は「水産学部はさかなクンでしょ、釣りばかりしてプログラミングなんてしないでしょ」と偏見を持っているものと思われる。しかし水産学部に限らず、'''総合理系生達は「その学部学科がどんな講義を行っているのか」「何を研究しているのか」「どんな所に就職しているのか」など、しっかり調査をしてから、自身の移行先を検討するべきである。'''タピオカブームや、格好いい名前の学科に惑わされてはいけない。
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「応物コース紹介哀史」(浅野康寛准教授):''総合入試が始まって10年近くが経ち、その光と影がはっきしてきた。--数物の基礎科学系の学科が軒並み不人気にさらされ、特に応物人気の凋落は著しい。全国的にみて数物系が不人気というわけではないので、これが総合入試による北大のブランドイメージの帰結である。--数物系はあふれた学生の受け皿となる傾向が続いている。--全学教育の競争に疲れ、たいして興味のない学問を専攻するはめになった学生もまた、相当に気の毒である。実際、コース配属後に就学に苦労する学生の多いことがさらに不人気を助長する、という渦中に応物はいるのである。初めのころはコース紹介を盛り上げようとアイデアを出して展示やプレゼンも改善したし、院生の支援を受けてフレンドリーな雰囲気も作った。しかし、来場する学生数は緩やかな下り坂。'''「カンコ鳥でもいないよりマシ」'''状態となり、さらに負けが込んでくる。'''改善の意欲が失われ、熱心に質問してくれる学生の来場を素直に喜べなくなる。'''迎える笑顔がカタい。挙句の果てに、研究・教育内容の説明もウソくさくなる・・・。'''これが負のスパイラルである。イベントの手ごたえなど、感じられるはずもない。'''その一方、黙っていても学生がやってくる人気学科・学部の中には、コース紹介をしないところも出てきて、まさに総合入試の光と影である。'''マグマは溜まっている。応物教員にとって、コース紹介の担当は苦痛である。'''--来年?農学部応物コースで参戦の予定である。''
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「応物コース紹介哀史」(浅野康寛准教授):''総合入試が始まって10年近くが経ち、その光と影がはっきりしてきた。--数物の基礎科学系の学科が軒並み不人気にさらされ、特に応物人気の凋落は著しい。全国的にみて数物系が不人気というわけではないので、これが総合入試による北大のブランドイメージの帰結である。--数物系はあふれた学生の受け皿となる傾向が続いている。--全学教育の競争に疲れ、たいして興味のない学問を専攻するはめになった学生もまた、相当に気の毒である。実際、コース配属後に就学に苦労する学生の多いことがさらに不人気を助長する、という渦中に応物はいるのである。初めのころはコース紹介を盛り上げようとアイデアを出して展示やプレゼンも改善したし、院生の支援を受けてフレンドリーな雰囲気も作った。しかし、来場する学生数は緩やかな下り坂。'''「カンコ鳥でもいないよりマシ」'''状態となり、さらに負けが込んでくる。'''改善の意欲が失われ、熱心に質問してくれる学生の来場を素直に喜べなくなる。'''迎える笑顔がカタい。挙句の果てに、研究・教育内容の説明もウソくさくなる・・・。'''これが負のスパイラルである。イベントの手ごたえなど、感じられるはずもない。'''その一方、黙っていても学生がやってくる人気学科・学部の中には、コース紹介をしないところも出てきて、まさに総合入試の光と影である。'''マグマは溜まっている。応物教員にとって、コース紹介の担当は苦痛である。'''--来年?農学部応物コースで参戦の予定である。''
     
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