自然科学実験

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自然科学実験(しぜんかがくじっけん)は講義名の一つ。本項では全学教育科目としての自然科学実験について解説する。

概要編集

全学教育科目の名物講義のひとつ。理系は必修科目。当然成績は移行点に算入される。

初回のガイダンスに参加し、自然科学(物理、化学、生物、地学)の4カテゴリーのうち2つを第1~4希望まで選択する。これに参加しないと実験させてもらえない。

その後抽選によって振り分けられた2カテゴリーに対してして6回ずつ、計12回の実験を行い、それぞれの実験についてレポートを宿題で仕上げ毎回提出することに。 (出席回数としてはガイダンスと実験12回の計13回。)

実験とカテゴリーについて編集

  • 物理
液体窒素を用いた超伝導、放射性物質といった危ない実験がやや多い。
  • 化学
無機化学では、分子半径の大きさを実際に計算するための実験、有機化学ではノーベル賞を受賞した「鈴木・宮浦カップリング反応」を再現出来たり。
  • 生物
もっとも教育熱心な印象を受けるカテゴリー。中学以来のスケッチの仕方を再び詳しく学べる場でもある。あとイカの解剖ができる。余ったイカを持って帰れる。ただし珪藻、お前はダメだ。
  • 地学
数理的な処理よりも、視覚的に観察する実験がやや多い。水質調査といった気象学から火成岩、隕石などロマンあふれるものまである。杭を地震の伝わる様子を解析する本格的なものも。実験室の許容人数がほかの教科よりも少なく、争奪戦が激化しやすい。

レポートと評価について編集

必須条件として結果に対する考察はきちんと書いておくこと。 レポートの提出期限は次の実験の当日10:00まで。遅れると減点。 実験は14:45~18:00に行うことになっているが、手際が良かったりすると早く実験を切り上げて帰れる。さらには条件が揃えばだが、レポートを実験当日に仕上げてしまうことも可能。

12回ある実験に皆勤して、考察のきちんと備わったレポートを遅れずに提出していれば「可」はとれる。

全1年生が一括して実験するのではなく、前期(5~7月)に受けることになる層、後期(10~12月)に受けることになる層がいる。 総合理系はクラス決めの際にすでに前期に受けるか後期に受けるかが決まっており、学生側に選ぶ権利はない。また文系は前期にしか開講されない。 前期のメリットとしては、通学が楽な春・夏に実験ができること。 後期のメリットとしては、これまた課題が多くて大変な情報学Iとかぶらずに実験を履修できること。

注意点編集

当然ながら必修科目なので単位を落とすと再履修。もう一度12回分の実験に出席し、レポートを1から書き直さなくてはならないため悲惨。 カリキュラムの厳しい医・歯・薬等に配属済み、または後期入試組の学生が単位を落とすと留年濃厚になる。

抽選で高校の時に選択していなかった科目に当たる(物理選択者が生物カテゴリーを引いてしまったり、生物選択者が物理カテゴリーを引いてしまう等)ことはザラ。 実験自体は基本楽しいはずだが、予習を怠ったり手際が悪いと実験結果に影響あり。共同実験の時もあり、その際は共同実験者とウマが合うかどうかも実は重要。

責任者となる教官からは口を酸っぱくして、「レポートの剽窃(コピペ、パクり)=著作権法違反=刑事罰の対象」ということを刷り込まれる。まあその通りではあるのだが。 剽窃に関しては特に目を光らせており、実際にバレて再履修になった生徒もいる。

パソコンによる作成が可能だったが、剽窃が実際に見つかって以降、特定のグラフ作成時以外は全面的に手書きを求められるようになってしまった。パクリをした先輩の北大生を恨みましょう。

なお2020年度は一部の項目においてパソコンによる作成が許された。逆にグラフは多くの場合手書きでの提出が求められた。

その他編集

教職を必要とする一部の文系、理転を希望する総合文系が履修に来ることがある。文系に対しては2018年度までは「基礎自然科学実験」の科目名で開講され、物理化学生物地学の4カテゴリーの実験が課されていたが、2019年度は基礎自然科学実験は廃止され、理系と同一内容の自然科学実験(2カテゴリーを選択)に変更される。

毎年3名、特に優秀なレポートを提出し続けた者に対して鈴木章賞が贈呈される。なお、化学反応創成研究拠点でも世界中の研究者を対象とする同名の賞があるが、無関係である。

北大で自然科学実験の単位を取得した後退学・再受験し再び北大に合格した者は、自然科学実験が既修得単位認定されず、再度履修しなければならない。情報学Ⅰも同様。

金葉祭の企画で、自然科学実験が行われる。

関連項目編集

  • 理学部 : ほとんどの担当教員は理学部所属


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