北図書館痴漢事件
北図書館痴漢事件(きたとしょかんちかんじけん)は札幌キャンパスの北図書館の閲覧室で女子学生が痴漢被害にあい、その後の対応について賛否が巻き起こった事件。
概要編集
2016年中頃から、北図書館の閲覧室において閲覧席で居眠りしている女子学生を狙って体に触れる痴漢事件が複数回発生していた。
2017年1月23日にも痴漢事件が生じ、これを受けて北図書館では2017年1月25日に閲覧室に女性専用席を設けた。 これは試験期間である2月6日までの限定的なもので、衝立によって閲覧室の3分の1程度が「ここから先は女性専用席です」と掲示されたものだった。
しかしこの女性専用席が設けられたことはTwitter等を通じて急速に広まり、「不平等である」「女性だけの専用席を設けるのはおかしい」などの批難が集まり、同日午後には「女性専用席の中止について」という張り紙が北図書館で出された。
問題点編集
根本的に痴漢行為を行う者が悪いというのは大前提であるが、犯罪から守るためとは言え、女子学生を特権的に扱ったことに対して批難が集まってしまった。 またこのような批難が集まったことにより、結果として対象者である女子学生からも利用を避けられ、結果としてだれも使わなくなってしまうおそれもあった。
また図書館の閲覧室で寝てしまう行為自体が利用目的に沿っておらず問題であるという意見も見られた。図書館は居眠りの是非についてはコメントしていない。
事件後編集
「痴漢に注意」といった趣旨の張り紙が多く見られるようになり、スタッフによる館内の巡回なども頻度を増やすとのことであった。
また希望者には防犯ブザーを貸し出すようになった。