「就活生交通費詐欺事件」の版間の差分
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就活生交通費詐欺事件(しゅうかつせいこうつうひさぎじけん)は北大就活生が就職説明会の交通費の領収書を偽造して不当に金銭を得ようとした疑いで2023年に逮捕された事件。
概要[編集]
2010年10月25日、就活説明会へ参加した際に虚偽の交通費や宿泊費を請求し、現金を騙し取ろうとしたとして北大生が逮捕された。
当初は神奈川県警鶴見警察署が2024年5月12日に横浜市鶴見区の発動機製造会社の新卒説明会に伴う交通費と宿泊費名目の詐欺の疑いで札幌市北区の国立大学4年生の男(24)を逮捕したと報道されていた。 その後の報道で、現役北大生であったことが判明した。
そもそも会社はこれまで説明会の参加者に交通費や宿泊費を支払っていなかったものの、容疑者本人が5月12日の説明会の前日に会社に往復の航空券代やホテルの宿泊代を会社にメールし、 説明会当日には会社の担当者に直接問い合わせがあったことで、特例的に支払うことにした。 しかし受け取った領収書に日付など不審な点があることに気づき、警察に相談したことで事件が発覚した。
警察の取り調べに男は「領収書を会社にメールで送信したことは間違いありませんが、現金をだまし取ろうとしたわけではありません」と容疑を否認していると報道されていた。
実際にかかった費用よりも高い往復の航空券代や実際には泊まっていないホテルの宿泊代を請求し、約10万円を騙し取ろうとした疑いがかけられていた。 容疑者は一度航空会社やに予約を入れ、領収書をもらってからキャンセルし改めて運賃の安い航空券を購入するなどしていたと報道されている。
就活交通費[編集]
北大生が受けるような大企業は採用活動として、説明会や面接に来てくれた受験者に交通費や宿泊費などを支給する場合も少なくない。 企業の本社は東京に多くあるため、札幌(函館)から受験しにいく北大生にとっては大変ありがたい制度である。
実際に交通費や宿泊費の支給には領収書の提出を求められる場合が多いが、企業によっては一定額を支給する場合がある。 このような制度によって、就活で儲かったと吹聴する就活生がいることもありうると考えられる。
しかし本事件は複数の企業から交通費を取得して、結果として支払ったよりも多くの現金を得たことが問題とされているのではなく、 虚偽の領収書などを用意し、詐欺行為を働こうとしたことが問題とされていることに注意したい。 一方でこのような交通費支給のあり方や制度は、就活生を信頼し、採用のための取り組みの一環で行われていることに注意し、 誠実に取り組むよう就活生としても気をつけていくべきである。