「数学(参考書)」の版間の差分
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2020年11月12日 (木) 00:10時点における版
青チャート[編集]
数研出版から出版されている、大学受験における数学参考書の基本にして王道の一冊。正式名称は「チャート式基礎からの数学」。チャート式には他に赤、黄、白の3種類もあるが、多くの生徒が(その収録問題のレベル的観点から)青を選択する。学校が一括で購入するケースも多く、全国の進学校ではこの青チャートとFocus Gold(啓林館)に二分されるんじゃなかろうか。内容は受験数学の基本的な問題を網羅しており、センターレベルはおろか、私立大一般入試、国公立二次試験まで対応している(大体の受験問題は大体青チャートに乗っている問題の応用問題ばかりであるため)。高校の数学教師が青チャートのような網羅系問題集を一冊潰すよう口を酸っぱくして言っているのはこのため。このWikiに即して述べるとすれば、青チャートを文系であれば1Aと2B、理系であれば3までこなせば、人にもよるがそのまま過去問へ移行しても差し支えないと思われる。というのも、近年の国公立大の数学は軒並み易化傾向にあり、偏差値でいえば大阪大学以下のレベルであれば、このような網羅系問題集のみでも太刀打ちできる場合が多いためである(逆に、東京大、京都大、一橋大の志望であれば、過去問までの間にもう一冊挟むことが望ましい)。ただ、順像法(自然流)や逆像法(逆手流)といった、所謂「学校では教えてくれない」高校数学については別の参考書で対策が必要かもしれない。
文系数学の良問プラチカ[編集]
難関国公立大学志望の文系生徒御用達の河合出版の数学参考書。網羅系問題集から過去問までの「つなぎ」として使用されることが多い。受験生の間では東京出版の新数学スタンダード演習と評価が分かれる。この問題集の特徴は問題数を絞った質の高い演習が期待できる点である。先述のスタンダード演習は問題数が200問以上ある上に解法が「大学への数学チック」なところが生徒を選ぶが、この参考書は解法にクセがなく、練られた問題が多い点で受験生の支持を集める。この参考書を網羅すれば、過去問演習に移ってもそう苦戦しないだろう。北大対策に限って言えば、数学を得点源にしたい生徒向け。むしろ数学が「守りの科目」である生徒であれば、絶対に手を付けてはいけない参考書といえるだろう。
新数学スタンダード演習[編集]
東京出版が毎年4月に「大学への数学」の増刊号として発刊する学習参考書。執筆者は大学への数学編集部なので、解法も当然大学への数学チックになるため、生徒によってはアレルギー反応が出る場合もある。数学がもともと得意な生徒向けかもしれない。予備校講師の中ではこの解法を批判する者も少なくない。ただ、逆手流など「学校では教えてくれない」内容に関する問題の解説が充実している点は見逃せない。因みに、これと似た名前で、東京出版から10月に出る新数学演習なる増刊号があるが、これははっきり言ってあまりにもレベルが高すぎてほぼ使っていない。手を付けるのは東京大学理科三類及び上位国公立医学部志望、または暇を持て余した東京大理学部数学科、もとい理科一類志望だけである。