「新型コロナウイルス感染症」を編集中
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− | + | 注;この記事は現在進行中の出来事について記載しています。本記事の内容は大幅に変更される場合があります。 | |
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+ | この項目では、2020年に流行した新型コロナウイルス感染症に関する北大への影響について述べる。 | ||
== 北海道大学の行動指針(BCP) == | == 北海道大学の行動指針(BCP) == | ||
− | * | + | * 4月16日に制定。当初はレベル2(制限中)となる。 |
− | * | + | * 4月20日、レベル3(制限大)に引き上げ。授業はオンラインのみで実施、課外活動の全面禁止、教職員は必要最低限の人数を除き在宅勤務となる。 |
− | * | + | * 6月1日、レベル2に引き下げ。 |
− | * | + | * 7月10日、レベル1に引き下げ。研究活動や授業の規制は緩和されるものの、対面での課外活動の禁止は継続。 |
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== 行事等への影響 == | == 行事等への影響 == | ||
− | + | * 教養棟前での合格発表の掲示を中止。合否はサイト上のみで発表。 | |
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* [[後期入試]]の中止。後期日程の合否はセンター試験の成績のみで判定。 | * [[後期入試]]の中止。後期日程の合否はセンター試験の成績のみで判定。 | ||
− | * [[卒業式]] | + | * [[卒業式]]、[[入学式]]の中止。 |
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* [[ホームカミングデー]]の中止。 | * [[ホームカミングデー]]の中止。 | ||
* [[オープンキャンパス]]のオンライン開催、及び日程短縮。 | * [[オープンキャンパス]]のオンライン開催、及び日程短縮。 | ||
− | * | + | * 体育会主催の部活サークル紹介祭、クラスマッチの中止。 |
− | * [[北大祭]] | + | * [[北大祭]]の6月開催の中止、及び秋開催に向け大学当局との折衝を開始。当初予定の開催期日は「エア北大祭」としてオンライン開催。 |
* [[北大生協]]の入学準備説明会、同学生委員会の後期受験生歓迎活動、春友祭の中止。 | * [[北大生協]]の入学準備説明会、同学生委員会の後期受験生歓迎活動、春友祭の中止。 | ||
* [[恵迪寮]]は新入生の入寮日を7月上旬に延期。また寮生による週1回の炊き出し(通称スペシャル)を中止。既に飛行機を取った等やむを得ない理由で早期に入寮を希望する場合、入寮日は個別に相談に応じるが、入寮後は寮室内での2週間の待機が求められる。 | * [[恵迪寮]]は新入生の入寮日を7月上旬に延期。また寮生による週1回の炊き出し(通称スペシャル)を中止。既に飛行機を取った等やむを得ない理由で早期に入寮を希望する場合、入寮日は個別に相談に応じるが、入寮後は寮室内での2週間の待機が求められる。 | ||
− | * [[ | + | * [[農自治|農学部学生自治会]]は緊急アピールを発出。 |
* 授業開始日を繰下げ。 | * 授業開始日を繰下げ。 | ||
* 新入生オリエンテーションの中止。 | * 新入生オリエンテーションの中止。 | ||
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* 令和2年度前期授業料の納期を7月末に延期。 | * 令和2年度前期授業料の納期を7月末に延期。 | ||
* [[公開講座]]、シンポジウムの中止多数。 | * [[公開講座]]、シンポジウムの中止多数。 | ||
+ | * こども研究所の中止。 | ||
+ | * 定年退官する教授の最終講義の殆どが中止。 | ||
* [[緑のビアガーデン]]、[[緑のジンギスカン]]の中止。 | * [[緑のビアガーデン]]、[[緑のジンギスカン]]の中止。 | ||
* CoSTEP主催イベント「サイエンス・カフェ札幌」は、紀伊國屋書店での店頭開催からオンライン開催に変更。 | * CoSTEP主催イベント「サイエンス・カフェ札幌」は、紀伊國屋書店での店頭開催からオンライン開催に変更。 | ||
− | * [[ | + | * イベントの[[北大マルシェ]]の中止。 |
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== 施設の営業内容変更 == | == 施設の営業内容変更 == | ||
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* [[北大ランチ屋台]]の休止。 | * [[北大ランチ屋台]]の休止。 | ||
− | + | ※学生の構内立ち入りはBCPレベル1~3下において制限されているが、学外者の構内の散策やジョギングは禁止されていない。 | |
※BCPレベル1引き下げ後は一部の施設を除き、感染拡大防止策を取った上で通常営業に戻っている。 | ※BCPレベル1引き下げ後は一部の施設を除き、感染拡大防止策を取った上で通常営業に戻っている。 | ||
=== 北大生協の営業内容変更 === | === 北大生協の営業内容変更 === | ||
− | + | 多数の店舗で営業時間短縮や休業日を設けている。 | |
− | [[北食]] | + | [[北食]]をはじめ北大生協運営の学食の閉鎖は行われないが、大学の許可を得て入構している学生・教職員以外の利用は不可、営業時間は大幅に短縮されている。座席の使用制限、メニューの絞り込み、会話の禁止、弁当の持ち込み禁止、ドレッシングの提供中止、給茶器の使用停止、滞在時間制限等の営業内容変更が行われる。ミールカードについては、令和2年度は実施されなくなり、生協電子マネーへの返金対応となる。 |
− | + | 生協食堂が利用できない学生のため、北大生協管理マンションでの昼食の出張販売を7月末まで実施。支払いは生協電子マネーまたは現金となる。 | |
− | + | 北食2階の特設会場での教科書の販売期間が各学部の授業開始日に合わせ延期。新入生の教科書購入方法は通販のみで生協店舗での購入は不可。上級生も、全学教養科目を履修する場合は教科書は通販購入となる。 | |
− | + | 平時は学外者の生協の利用を認めているが、現在は学外者の利用を禁止している。 | |
− | + | 北大生協教職員委員会はコロナ以前から機関紙を定期発行していたが、新たに北大生協学生委員会も月刊の機関紙発行を開始した。 | |
− | + | 5月に開催された総代会は、1年生総代と学外団体総代を選出せず規模を縮小して開催された。 | |
− | + | 6月、北海道知事の要請に基づく「新北海道スタイル」安心宣言を発表した。 | |
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== 講義への影響 == | == 講義への影響 == | ||
=== 全学的な影響 === | === 全学的な影響 === | ||
− | + | 2020年東京五輪マラソン競技のため各学部の学事暦が大幅に変更されていたが、更なる学事暦の変更を余儀なくされた。五輪マラソンにより授業終了日を繰下げできない関係で、祝日授業や6講時授業、北大祭期間中の授業を行う学部もある。ただし五輪マラソン、北大祭は後にいずれも延期発表されため授業終了日の繰下げが可能となり、大半の学部はお盆期間中にも講義が行われ、1学期の授業最終日が8月末となる。 | |
新年度の各種ガイダンスの実施については各学部で対応が分かれ、当初の予定通り4月上旬に対面形式で進級、移行ガイダンスを実施した学部も見られる。 | 新年度の各種ガイダンスの実施については各学部で対応が分かれ、当初の予定通り4月上旬に対面形式で進級、移行ガイダンスを実施した学部も見られる。 | ||
− | + | 夏期集中講義であるHokkaido Summer Instituteは留学生、学外生の受け入れを行わず、北大生のみを対象に実施される。 | |
− | + | 全学教養科目に関して、国立大学コンソーシアムによる単位互換科目は今年度は不開講となった。 | |
=== オンライン授業の実施 === | === オンライン授業の実施 === | ||
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=== 対面授業の解禁 === | === 対面授業の解禁 === | ||
− | + | 総合教育部では、体育学、自然科学実験や演習を含め全ての講義が当面の間オンライン授業で行われる。国の緊急事態宣言解除により仮にBCPのレベルが引き下げられても、総合教育部では今学期は対面授業は実施されない予定と発表されたが、7月10日以降必修科目の情報学Ⅰ、及び一般教育演習、総合科目、主題別科目、体育学の一部は対面授業を行う見通しとなった。 | |
− | + | また試験を札幌キャンパス内で対面で行うかどうかについては、オンライン試験またはレポート代替を原則とし、一部の試験は対面で実施されることとなった。一例として、7月11日に全新入生が受ける英語Ⅱ中間試験のTOEFL、及び第2外国語統一試験は予定通り実施される。他の対面で実施する試験は、今年に限り試験期間を設けて試験期間で実施される。 | |
総合教育部は6月19日以降を対面授業出席準備期間とし、札幌圏以外に在住している新入生は7月11日のTOEFLに間に合うよう札幌圏へ引っ越す必要がある。 | 総合教育部は6月19日以降を対面授業出席準備期間とし、札幌圏以外に在住している新入生は7月11日のTOEFLに間に合うよう札幌圏へ引っ越す必要がある。 | ||
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また、教養棟への入構ルールや対面授業の前後にオンライン授業がある場合の対処法についても発表されている。 | また、教養棟への入構ルールや対面授業の前後にオンライン授業がある場合の対処法についても発表されている。 | ||
− | + | 一方、学部専門科目は工学部や薬学部の実験科目、水産学部函館キャンパス開講科目など、6月以降に対面授業を実施する学部がある。対面授業のため登校する場合、学部棟への入構に際し各学部で定めている入構ルールに従わなければならない。逆に医学部保健学科は実習の開講時期を2学期に変更したため、BCPレベルの引き下げによらず今学期の対面授業を行わない。 | |
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== 新入生への影響 == | == 新入生への影響 == | ||
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例年は基礎クラス単位でLINEグループが作られる傾向であったが、今年度は英語Ⅰのクラス単位でもLINEグループが作られるようになっている。 | 例年は基礎クラス単位でLINEグループが作られる傾向であったが、今年度は英語Ⅰのクラス単位でもLINEグループが作られるようになっている。 | ||
− | + | ピアサポートの一貫として、新入生の情報学Ⅰ、数学、物理学、化学について情報発信を行うTwitterアカウントが開設された。 | |
− | + | ラーニングサポート室には今年の新入生から課題過多の意見が多く寄せられ、これを受け授業課題に関する緊急アンケートを実施。 | |
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== 大学院入試への影響 == | == 大学院入試への影響 == | ||
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令和2年度は、TOEICの中止および受験人数制限によってTOEICを受験できない学生が全国的に続出している。北大の各大学院は、今年度に限りTOEIC受験不要とする等の特例措置を取る所が多い。 | 令和2年度は、TOEICの中止および受験人数制限によってTOEICを受験できない学生が全国的に続出している。北大の各大学院は、今年度に限りTOEIC受験不要とする等の特例措置を取る所が多い。 | ||
− | + | また、水産科学研究院のように対面での筆記試験を取りやめ、オンライン試験に変更する大学院がある。 | |
== 学生生活への影響 == | == 学生生活への影響 == | ||
=== 学生活動の自粛 === | === 学生活動の自粛 === | ||
− | + | 北大当局は、学生の帰省や旅行、課外活動の当面の間の自粛を要請した。同時に体育館、サークル会館等の課外活動施設が3月4日~当面の間休館となる。 | |
長谷川副学長は、「生活行動に関する注意事項について」という文書を発布した。文書では、道外から札幌に来た後の2週間の自宅待機や、北大キャンパスへの通学の自粛等を学生に求めている。 | 長谷川副学長は、「生活行動に関する注意事項について」という文書を発布した。文書では、道外から札幌に来た後の2週間の自宅待機や、北大キャンパスへの通学の自粛等を学生に求めている。 | ||
− | + | 交響楽団の卒業演奏会の中止、落語研究会の卒業口演の2021年度への延期等、卒業生の最後の発表会の中止や延期を余儀なくされるサークルが続出した。4月に開催予定だったクラーク大サーカスの延期をはじめ、新年度早々に行われる筈だった活動は実施不可となった。 | |
BCPレベルが0に引き下げられる迄はオンライン以外の課外活動は不可であるから、最終学年次に何もできずに部活・サークル引退を余儀なくされる学部4年生が続出している。 | BCPレベルが0に引き下げられる迄はオンライン以外の課外活動は不可であるから、最終学年次に何もできずに部活・サークル引退を余儀なくされる学部4年生が続出している。 | ||
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学部によっては、全学の行動指針よりも厳しい対応を学生に求めているところがある。例えば医学部保健学科は、サークル・部活動の禁止及び旅行・アルバイトの自粛を要請している。 | 学部によっては、全学の行動指針よりも厳しい対応を学生に求めているところがある。例えば医学部保健学科は、サークル・部活動の禁止及び旅行・アルバイトの自粛を要請している。 | ||
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* 北海道大学積分サークル | * 北海道大学積分サークル | ||
* 北大理転サークル | * 北大理転サークル | ||
− | * | + | * 北大お天気愛好会「北天」 |
* 北海道大学 学費半減を求める有志の会 | * 北海道大学 学費半減を求める有志の会 | ||
* 北海道大学お嬢様部 | * 北海道大学お嬢様部 | ||
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== その他の影響 == | == その他の影響 == | ||
4月に各種ガイダンスやサークルの新歓が行われないため、友達作りに不安を感じる新入生が多く、授業開始日延期の発表以降新入生のTwitterアカウントの開設が相次いでいる。(例年は合格発表直後にTwitterアカウントを開設する学生が多い。)Twitterのアンケート機能を利用し同期にアンケートを取る新入生も多い。 | 4月に各種ガイダンスやサークルの新歓が行われないため、友達作りに不安を感じる新入生が多く、授業開始日延期の発表以降新入生のTwitterアカウントの開設が相次いでいる。(例年は合格発表直後にTwitterアカウントを開設する学生が多い。)Twitterのアンケート機能を利用し同期にアンケートを取る新入生も多い。 | ||
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授業開始日までの間にかなりの期間があるため、教習所に通う新入生、在学生が相次いでいる。しかし、教習所では「3密」による感染拡大の可能性があり、教習所通いを批判する意見もある。その後緊急事態宣言発令により教習所が休業し、大学の休業期間に免許を取ろうという計画は修正を余儀なくされた。 | 授業開始日までの間にかなりの期間があるため、教習所に通う新入生、在学生が相次いでいる。しかし、教習所では「3密」による感染拡大の可能性があり、教習所通いを批判する意見もある。その後緊急事態宣言発令により教習所が休業し、大学の休業期間に免許を取ろうという計画は修正を余儀なくされた。 | ||
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旧帝大7大学のうち、北大を除く6大学の大学祭実行委員会は連名で共同声明文を出し、学生文化の維持に向け学生に協力を求めた。北大祭全学実行委員会は当初この声明には加わらなかったが、後に声明に賛同した。 | 旧帝大7大学のうち、北大を除く6大学の大学祭実行委員会は連名で共同声明文を出し、学生文化の維持に向け学生に協力を求めた。北大祭全学実行委員会は当初この声明には加わらなかったが、後に声明に賛同した。 | ||
− | + | == 多彩な修学支援 == | |
+ | ・文部科学省は、「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』を創設し、北大でも受付を行っている。 | ||
− | + | ・北大当局は独自に「緊急修学支援金」の支給を実施。2500名程度の北大生に、5万円または10万円の奨学金の支給を行う。 | |
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− | + | ・更に北大当局は、コロナ禍のため家計が急変した学生に対し令和2年度前期の緊急授業料減免を行う。 | |
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− | + | ・北大当局はオンライン授業受講環境整備が困難な北大生のため、ノートパソコンとルーターの無償貸与を実施した。 | |
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− | + | ・農学部は学生と院生に米と牛乳を配布。 | |
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== 北大職員の感染 == | == 北大職員の感染 == | ||
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== コロナ研究の開始 == | == コロナ研究の開始 == | ||
− | + | 下記の西浦教授を初め、北大は続々とコロナ研究に着手している。詳細は北大公式ホームページを参照されたい。 https://www.hokudai.ac.jp/news/2020/06/post-686.html | |
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+ | ホームページに掲載されていないコロナ研究もある。例えば、人獣共通感染症リサーチセンターの高田教授は、次亜塩素酸水を用いてコロナ不活性化実験を実施。後日、NITE(製品評価技術基盤機構)は北大の研究結果を否定する研究発表を行った。これを受け北大は第2弾の研究発表をリリースし、研究発表の応酬合戦となっている。 | ||
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+ | == 西浦教授 == | ||
+ | 理論疫学が専門の医学研究院教授。 | ||
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+ | 武漢市で感染が深刻化した当初から感染者数の推定を行い、日本への注意喚起を広く行ってきた。 | ||
− | + | 政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議のメンバーとして、「クラスター」(小規模な感染者集団)や「オーバーシュート」(爆発的な感染者急増)、「ロックダウン」(都市封鎖)等の用語を用いて現状を説明し、若者の行動自粛などを北海道等の地方自治体に要請した。3月に大阪府知事が大阪府と兵庫県の往来自粛を府民に要請したが、その根拠として西浦教授が作成した文書が挙げられている。東京都知事の記者会見に同席することもある。 | |
− | + | 安倍首相による緊急事態宣言の発令時、「人との接触を8割減らせば2週間後にはピークアウトし感染者数は減少に転ずる」モデルを提唱し、「8割おじさん」というあだ名で呼ばれるようになった。尚、「8割おじさん」のあだ名はインターネットスラングに留まらず、マスメディアでもしきりに使われるようになり、特に日本テレビ系列の情報番組では、西浦教授について取り上げる際、「8割おじさん」をあたかも枕詞のように付けて報道している。 | |
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+ | もし政府がコロナ対策を行わなかった場合、85万人以上がコロナに罹患し、41万人が死亡するという試算を公表した。この予想は外れ、国民や専門家の一部は西浦教授を批判した。しかし外出抑制に貢献しオーバーシュートを阻止したことで西浦教授を評価する意見も多い。 | ||
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+ | 5月下旬に全国で緊急事態宣言を解除した後、国民の間に気の緩みが生じ、東京などで感染者数の再度の増加傾向がみられるようになった。これを受けて西浦教授は、「7月中旬までに再流行し、都内の感染者数は1日100人以上になるだろう」と訴えている。この予想は7月2日の段階で的中した。 | ||
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+ | 6月に政府の専門家会議が解散され、お役御免となった。 | ||
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+ | 西浦教授はTwitterアカウントを開設し、国民への注意喚起を更に強化している。タレントの指原莉乃が西浦教授のツイートに反応する等、影響力は大きい。 | ||
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+ | 普段は医学部専門科目のみを担当しているが、令和2年度前期は主題別科目「社会の認識」の新入生向けの授業に出講している。 | ||
− | + | 8月1日付けで北大を退職し、京大に異動することをTwitterで明かした。 | |
== No More Coronaプロジェクト == | == No More Coronaプロジェクト == | ||
− | + | 令和2年3月に医学部学生を中心に立ち上げられた課外団体である。政府や北大当局が発信している情報を画像化等の手法を用いて「見える化」を行い、北大生に向けて整理し情報配信を行っている。 | |
活動にあたっては、医学研究院の玉越教授の監修を受けている。 | 活動にあたっては、医学研究院の玉越教授の監修を受けている。 | ||
266行目: | 230行目: | ||
== 寄附金のお願い == | == 寄附金のお願い == | ||
− | * | + | * 北大フロンティア基金は、校友会エルムと連名で卒業生に対し修学支援基金への寄附を呼び掛けている。既に多数の寄附が集まり、北大フロンティア基金のホームページ上で寄附者から学生への応援メッセージが閲覧できる。 |
* 北大病院は、医療崩壊防止のため「北大病院新型コロナウイルス安全安心基金」への寄附金の募集を開始した。 | * 北大病院は、医療崩壊防止のため「北大病院新型コロナウイルス安全安心基金」への寄附金の募集を開始した。 | ||
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[[Category:事件]] | [[Category:事件]] | ||
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